<私の相場観>=楽天証券経済研究所・シニアマーケットアナリスト 土信田 雅之氏

 東京市場は薄商いのなか方向感に乏しい展開が続いている。これは9月以降に、日米で見極めが必要な二つの重要スケジュールを控えていることも関係している。

 まず、国内では消費増税に関しての論議。集中点検会合が始まっているが、この着地点がどうなるかということに市場の耳目が集まっている。

 増税にあたって、肝要なのはセットでどういう政策をもってくるかだ。たとえば景気対策として補正を組むなどの配慮があれば、マーケットは前向きに評価するだろう。逆に、もし増税を先延ばしするのであれば、財政再建の道筋について合理的な説明が必須となることはいうまでもない。

 また、米国では17~18日のFOMCがカギを握る。今回、量的緩和縮小に動くか否かの二択にもみえるが、これも重要なのは、その先であって、緩和縮小の規模やペースがどうなるかだ。規模が小さければ市場は好感するケースもある。また、今後のペースについては、次期FRB総裁人事も大きなウエートを占める。イエレン氏かサマーズ氏のどちらなのかを市場は徐々に織り込んでいく展開となるだろう。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)