<シリア緊迫化をどうみる> 第一生命経済研究所・主任エコノミスト 桂畑 誠治 氏

 シリア情勢の緊迫化で全般はにわかにリスクオフの流れとなったが、当面は下値模索を意識せざるを得ない局面だ。今回、化学兵器をアサド政権が使用したことに対して米、英、仏の3国いずれも確証を得たとみられ、シリアへの軍事介入(=空爆)はカウントダウンの局面といえる。早ければ29日にも実施されるとの観測もあるが、いずれにしても、空爆開始までは、全般相場は押し目買いを入れるにもままならない状況といえる。
 ただ、空爆が始まれば相場はその規模や状況を即時に織り込み、買い向かう動きも当然出てくる。ポイントとなるのは、空爆に対してシリアがどういう対応を示すかであり、報復に出れば、地政学的リスクが中東全体に広がることにもなりかねない。また、空爆後、アサド政権が化学兵器使用を封印するようであれば、とりあえず事態は沈静化に向かうだろう。
 日経平均は短期的には1万3000円割れから一段安となる可能性もあり、値ごろ感だけで判断せず、当面は情勢をにらみながら慎重に対処すべきところだ。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)