<クローズアップ> 日の丸ロケット世界へ発進!宇宙ビジネス本格参入へ(3)

 炭素繊維世界トップの東レ<3402.T>にとって宇宙用途は70年代から続く重点分野で、今後も高機能グレードの継続的な供給体制を拡充し、圧倒的シェアを堅持していく構え。炭素繊維複合材料は軽量なうえ、熱膨張係数が金属の約10分の1と小さいことから、温度変化による寸法安定性に優れるなど、宇宙用途に最適な材料だ。ロケットは上部衛星搭載部、段間部、固体ロケットブースターケースなど、人工衛星は船体フレーム、太陽電池パドル、アンテナ支柱、アームなど多くの部分に使われている。

 また、日東製網<3524.T>はJAXAと宇宙ごみ除去システムを開発。アルミワイヤとステンレス繊維を組み合わせ、電流を流せる金属で編んだ導電性テザーと呼ばれる特殊な網を使ったシステムで、捕獲衛星のロボットアームで宇宙ごみを収集するという。

 桜ゴム<5189.T>は配管部品やゴム成型品から複合材料まで、航空・宇宙関連の高品質ゴム製品部品を手掛ける。

 航空油機・同熱交換器技術ベースに宇宙関連分野を開拓する住友精密工業<6355.T>は宇宙用高精度MEMSジャイロを開発。進和<7607.T>はロケット燃料タンク組立技術を持ち、H―2Bロケットの燃料タンク製造の特殊溶接装置や治具を受注している。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)