<私の相場観>=外為どっとコム総合研究所・研究員 ジェルベズ 久美子氏

 9月に向けた為替相場は、「シリア情勢」「米国量的緩和(QE)縮小の行方」「バーナンキ米FRB議長の後任選び」といった不確定要因が重なり、ボラティリティの高い相場も予想される。

 予想レンジは、1ドル=94円31銭~101円50銭前後。1ユーロ=1.310~1.355ドル前後。

 シリア情勢は、米国の軍事介入後はいったんガス抜きで出尽くし感も出そうだが、その後、どんな市場コンセンサスが生まれるか。「有事のドル買い」などの見方が強まらないかが注目点。

 また、QE縮小に関しては9月6日の米雇用統計で雇用者数が20万人超となれば、9月からの縮小開始の可能性が高まる。ただ、そこまでの数字とならない場合は、FOMCの直前まで経済指標に左右される展開もあり得る。QE縮小はドル高要因だろう。

 FRB議長の後任選びも焦点となりそうだ。サマーズ元財務長官が有力となれば金利上昇でドル高も予想される。イエレンFRB副議長が選任されればドル売りが優勢だろう。また、9月に実施されるドイツ総選挙の行方も注目される。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)