本日は「上値重いが、下値は堅い」…!?

シリアへの軍事介入懸念、和らぐ - ドル全面高
※ご注意:予想期間は8月31日と表示されていますが、本日(30日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。

 「国連の調査結果を見定めてから…」。当初いわれていた29日がいわゆる「Xデー」にならなかったことから、マーケットの混乱は一旦収まりました。こうしてシリアへの軍事介入懸念は和らいだ格好となる昨日は、ドルが全面高となりました。リスク回避にて買い進められた円買いポジションの売り戻しが加速したからですが、“QE(米量的緩和)の9月縮小期待”が高まったことも後押ししたと見られるところです。
米経済指標好転も後押し、ただし上値は限定的
 昨日発表された米GDP・改定値は、速報値(+1.7%)から0.8ポイントの上方修正となる+2.5%となりました。一方で新規失業保険申請件数は前週から6000件減少の33.1万件となるなど、米景気回復基調の継続が確認された格好となります。このため好感したマーケットは米長期金利を再び2.8%台へと押し上げ(債券価格は下落)、NYダウを堅調推移に導く中で、弾みがついたドル円は27日の急落前水準(98円半ば)へと値を戻していきました。もっとも週末に3連休(レイバーデー)を控えることもあり、そこから積極的に上値を模索する動きには発展することはありませんでした。
軍事介入懸念の後退は、ドル買い加速要因!!
 こうした中で週末を迎える本日のポイントは、『ドル買い・円売りの継続性』に対抗する『主だったテクニカルライン』と見られるところです。

 英下院はシリアへの軍事介入を“285対272”で否決しており、軍事介入懸念はさらに和らいでいます。米国の単独介入の可能性は残されているものの、「国連の調査終了(30日)、シリア出国(1日)」というスケジュール感を考えると“軍事介入はもうしばらく見送られる”との思惑が台頭しやすい状況といえます。そうなると、さらにドル買いが加速してもおかしくない状況でもあります。
ただし米3連休を控え、上値が重いと考えるのが自然…?
 一方で昨日も記したように、今週末は米国市場が3連休(レイバーデー)を迎えます。このため“積極的なポジション形成は見送られる可能性が高く”、週末・月末要因も重なる本日は“短期筋も仕掛けづらい”と考えるのが自然となります。そう考えると、テクニカルラインが機能する可能性も高く、“ここから先は上値が重い”と考えるのが、これまた自然ということになります。
底堅い動きも期待される中で…
 軍事介入懸念が和らぐ状況下ですので、日足・一目均衡表転換線(本日は97.98円)等では下値が支えられるなど、底堅い動きが期待されます。それでも日足・一目均衡表先行スパンの雲(同98.75円)、100日移動平均線(同98.92円)、三角保ち合い上辺(同99.00円)では“より上値が重い”と考え、「98円台でポジション調整を中心とした揺れ動き」を基本シナリオとしつつ、本日も予定される主だった米経済指標の結果(行方)に備えたいところです。
ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:99.149(8/23高値、ピボット2ndレジスタンス)
上値4:99.000(大台、《三角保ち合い上辺》)
上値3:98.920(100日移動平均線)
上値2:98.748(日足・一目均衡表先行スパン下限、ピボット1stレジスタンス)
上値1:98.531(8/27高値、8/29高値、8/23~8/28の76.4%戻し)
前営業日終値:98.337
下値1:97.982(日足・一目均衡表転換線、大台)
下値2:97.880(日足・一目均衡表基準線、8/28~8/29の38.2%押し)
下値3:97.662(8/28~8/29の50%押し、ピボット1stサポート)
下値4:97.454(8/29安値、8/28~8/29の61.8%押し)
下値5:97.215(8/28~8/29の76.4%押し)
※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。
11:49 ドル円 抵抗・支持ライン追加

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