【米ドル】 シリア情勢に一喜一憂も、米雇用統計の評価を迫られる

FOMCに向けて、再び金利動向が注目される
米ドル/円相場は、1ドル=97~99円水準で揉みあう展開になっている。西側諸国のシリアに対する軍事介入観測を受けて、8月28日の取引では一時96.82円まで円高が進行したが、その後は早期軍事介入観測の後退と連動する形でドル買い戻しの動きが優勢になっている。結果的に8月中旬以降のレンジを踏襲している。

シリアの化学兵器使用疑惑を受けて、地政学的リスクを巡る思惑が交錯している。オバマ米大統領は軍事介入の方針を確認しているが、議会の承認を得る考えを示していることで、少なくとも9月9日までは現在の膠着状態が続くとの観測がドル売り・円買いにブレーキを掛けている。目先は株安圧力の一服と連動して、ややドル買い・円売り圧力が優勢になり易い。もっとも、軍事介入の可能性そのものが否定された訳でもなく、当面はヘッドラインに一喜一憂する不安定な地合が続くことになるだろう。

一方、9月6日には8月米雇用統計の発表が控えている。非農業部門就業者数の市場予測は前月比+18.0万人(前月は+16.2万人)となっており、ここで想定通りに強めの数値が出てくると、「米金利上昇→ドル高(円安)」圧力が強まる可能性がある。特に、足元では対ユーロでのドル安圧力も一服しているだけに、米金利上昇圧力の再開が確認できれば、素直にドル高・円安圧力が強まる可能性が高いと考えている。9月17~18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)まで残り2週間程度となる中、再び米金利動向に対する注意が必要な状況になるだろう。日米金利差の拡大傾向が再開される中、ドル高・円安基調そのものに修正を迫るのは難しいだろう。

テクニカルでは、一目均衡表の雲がある98.75~99.25円水準での攻防に。にトライする展開。転換線のある98.00円水準が支持線。サイコロジカルは、前週の8勝4敗から7勝5敗へ。14日RSIは53.22。

今後1週間の予想レンジは、97.50~99.50円。

注目イベント。
【 米国 】
9/3(火)7月建設支出
9/3(火)8月ISM製造業指数
9/4(水)7月貿易収支
9/4(水)ベージュブック
9/5(木)8月ADP雇用統計
9/5(木)新規失業保険申請件数
9/5(木)第2四半期労働生産性指数
9/5(木)7月製造業受注高
9/5(木)8月ISM非製造業指数
9/6(金)8月雇用統計

【 日本 】
9/3(火)8月マネタリーベース
9/5(木)日銀金融政策決定会合
9/6(金)7月景気動向指数