【ユーロ】 対ドルでのユーロ高一服も、ユーロ/円は堅調

ドル/円相場と連動か
ユーロ/円相場は、1ユーロ=130円水準で揉み合う展開が続いている。8月23日の取引では一時132.43円に達するも、その後はシリア情勢の緊迫化を背景に調整売りが膨らみ、130円の節目を割り込んだ。ただ、西側諸国のシリア早期介入観測が後退していることや、ドル/円相場の堅調地合を受けて、足元では再びユーロ買い・円売りが優勢になりつつある。

ユーロ圏の経済指標に関しては、引き続き強めの数値が目立つ。ドイツの8月Ifo企業景況感指数は、前月の106.2から107.5まで上昇し、4ヶ月連続の改善となっている。また、8月のユーロ圏製造業景気指数は前月の50.3から51.4まで改善し、活動が拡大局面に入っていることが示されている。7月のユーロ圏失業率が過去最悪の水準を維持するなど、必ずしもユーロ圏経済の先行きを全面的に楽観視できる状況にはない。しかし、債務問題で景気の底割れ懸念が払拭できない状況からは大幅な改善が実現していることも事実であり、ユーロ売りポジションの解消が促され易い地合が続いている。9月5日には欧州中央銀行(ECB)理事会が控えているが、今会合では特に新たな緩和策は打ち出されない見通し。9月4日の4~6月期ユーロ圏国内総生産(GDP)の数値などによっては、一段とユーロ買いが膨らむ可能性もあるだろう。

ここにきて対米ドルでのユーロ高が一服しており、ユーロ圏の景況感改善は織り込みが進んでいることが窺える。ただ、週末の8月米雇用統計を受けてドル/円相場が一段と地合を引き締めれば、ユーロ/円も強含む可能性が高いと考えている。ユーロの急伸シナリオは描きづらいが、安値は買い拾っていく方針を維持したい。

テクニカルでは一目均衡表の雲でサポートされており、129.54~130.40円水準が支持線になる。ターゲットは、7月24日高値の132.74円。サイコロジカルは、前週の7勝5敗から変わらず。14日RSIは54.75。

今後1週間の予想レンジは、129.50~132.25円。

注目イベント
【 ユーロ圏 】
9/4(水)8月製造業PMI
9/4(水)第2四半期GDP
9/4(水)7月小売売上高
9/5(木)ECB理事会
9/6(金)7月独鉱工業生産

【 日本 】
9/3(火)8月マネタリーベース
9/5(木)日銀金融政策決定会合
9/6(金)7月景気動向指数
9/9(月)第2四半期GDP
9/9(月)7月貿易収支
9/9(月)8月景気ウォッチャー調査