“鬼門”突破には時間がかかる…!?

流動性低下の中、リスク回避が巻き戻し - 円売り
※ご注意:予想期間は9月4日と表示されていますが、本日(3日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。

 米国市場休場(レイバーデー)で流動性が低下する中、昨日はリスク回避時に進行した円買いポジションが幅広い通貨に対して解消される展開となりました。

 シリアへの“米軍事介入観測が後退”したことが主な要因ですが、製造業購買担当者景気指数(PMI)が公式/非公式(HSBC)共に好況/不況の境目である50を超えるなど、“中国景況感に対する悲観論が後退”したことも大きく後押ししたと見られるところです。これに“オリンピック招致への思惑”や“9日に予定される日GDP2次速報値への期待感”、さらには欧州早朝組の仕掛け的な動きも加わったことで、想定していた以上の円売りが拡大していきました。
主だった上値抵抗を一気に突破 - ドル円
 こうしてドル円は、先週末までの上値を押さえていた“98円半ばに展開する分厚いドル売りオーダー”はおろか、その上に展開していた“日足・一目均衡表先行スパンの雲の下限(昨日は98.75円)”や“三角保ち合い上辺(同98.92円)”、さらには“日足・一目均衡表先行スパンの雲の上限(同99.25円)”まで一気に突破する上伸を見せています。
“さらなる上値追い”をテクニカルが後押し
 “三角保ち合い”“日足・一目均衡表先行スパンの雲”を相次いで突破した状況を考えると、この後は“さらなる上値追い”へ傾斜する動きがテクニカル的によって後押しされる展開が想定されるところです。“100円の大台ライン”がいよいよ見えてきた格好となりますので、これを窺う堅調な動きが優勢になると考えるのが自然ということになります。
ただし、越えそうで越えないのが“100円の大台”
 一方で“100円の大台ライン”は、先月初の米雇用統計でも越えそうで越えなかった、いわゆる“鬼門”です。また昨日の流れを牽引した要因の中で“日本に絡んだ要因”はあくまでも“期待先行の感が否めず”、依然として“先行きは不透明”といわざるを得ない要因です。もっとも大きな要因である“米軍事介入観測の後退”にしても、“開始時期が単に先送りされただけ”との見方も存在しているだけに、まだまだ「諸手を挙げて」といった対応は“まだ早過ぎる”ような気がします。
利益確定売りが膨らむ可能性にも注意が必要!
 「テクニカルのセオリーには反します」が、また「上値を模索する動きは継続しやすい」とも思いますが、上値突破には「もう少し時間がかかる」と見ておきたいところです。そして押さえられた時に台頭するであろう利益確定売りは、「想定よりも大きくなる可能性」にも注意を払っておきたいところです。
ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:100.449(7/24-25高値)
上値4:100.159(ピボット2ndレジスタンス)
上値3:99.957(8/2高値、大台)
上値2:99.671(7/19~8/8の76.4%戻し、ピボット1stレジスタンス)
上値1:99.425(9/2高値)
前営業日終値:99.325
下値1:99.243(日足・一目均衡表先行スパン上限)
下値2:98.956(100日移動平均線、大台)
下値3:98.748(日足・一目均衡表先行スパン下限、50日移動平均線、《旧三角保ち合い上辺》)
下値4:98.428(8/28~9/2の38.2%押し)
下値5:98.257(日足・一目均衡表転換線)

※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。

11:44 ドル円 抵抗・支持ライン追加