<円安進行、今後をどうみる> 外為どっとコム総合研究所・研究員 ジェルベズ 久美子氏

 円安・ドル高が進んだ要因としては、米国によるシリアへの軍事攻撃のリスクがいったん後退したことが大きいと思う。シリアリスクを過度に意識していた分だけ、その反動で安全通貨である円への売りが膨らんだ。米国議会でのシリア問題の審議は9日以降に始まり、実際の軍事攻撃があるとしても今月中旬以降とみられている。
 当面はシリア問題は焦点になりにくく、米国景気動向に関心が集まりそうだ。最大のポイントは6日の米・8月雇用統計で非農業部門の新規雇用者数が20万人に近づけば量的緩和(QE)縮小の9月開始の可能性が高まる。今後の景気指標次第で100円台乗せと定着が期待できるだろう。
 一方、来週以降にシリアリスクが高まり、米雇用統計の内容も良くなかった場合は、状況次第では1ドル=97円台半ばまで円高方向へ振れることもありそうだ。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)