<話題の焦点>=消防車に特需の風か、「ドラゴンハイパー・コマンドユニット」に注目

 消防関連自動車に特需の風が吹こうとしている。

 8月27日、新藤義孝総務相が記者会見で、大規模災害時に活動する全国の緊急消防援助隊に、石油コンビナートや化学プラントの火災など特殊災害を専門とする即応部隊「ドラゴンハイパー・コマンドユニット」(エネルギー・産業基盤災害即応部隊)を新設する方針を表明した。

 新設部隊は従来、特殊災害が発生する度に編成していた部隊を平時から編成するというもの。これに伴い、消防自動車などに特需の発生が期待できるというわけだ。

 明らかにされた方針では、来年度から3年間をかけて、関東や東北など全国7ブロックで、大量の放水や長距離の送水を可能とする車両などを配備するという。新藤総務相は「南海トラフの巨大地震など都市部に大きな災害が起きた時に備えて、石油タンクの火災など産業基盤の災害への応急対応能力を高める」と狙いを説明した。

 消防自動車に関しては、既に東日本大震災で破損した車両の更新需要は概ね終了したが、今後は福島第一原子力発電所事故の放水活動に投入し活躍したような大容量送水車や、ホース延長車などの配備が進められるとみられる。消防自動車関連メーカーには事業機会拡大のチャンスとなろう。

◆主な消防自動車関連銘柄

日本ドライ<1909.T> 消火設備が主力。各種消防自動車の製造も
帝国繊維<3302.T>  消防ホースの国内最大手。防災車両も展開
芦森工業<3526.T>  消防ホース大手。ホウスイ器具なども手掛ける
モリタHD<6455.T> 傘下のモリタは消防車の国内トップ企業
いすゞ<7202.T>   「エルフ」などが消防関連車両シャーシに活用される
日野自<7205.T>   「MH」シリーズははしご車専用シャーシでトップシェア
極東開<7226.T>   特装車の総合大手。消防用省力装置も展開
小糸製<7276.T>   消防車に搭載される回転灯を製造

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)