<検証話題株・日本ペイント> バブル期の頂点超え達成、業積高成長トレンドが復活(2)

 日本ペイント株の人気の秘密は好業績に加えて、株主還元姿勢にあるといってよい。今期の配当は前期比2円増配の16円を計画。ちなみに前々期の12年3月期は9円配当だった。さらに、8月23日には400万株を上限とする自社株買いを発表。1株当たり株式価値の向上と株式需給改善が株価の上昇エンジンとなっている。時価は年初の700円台半ばから約2倍となる水準まで買われているが、PER15倍前後と割高感に乏しく、一段の上値への可能性を示唆している。

 今年1月にシンガポール塗料大手のウットラムグループが、同社へのTOBを提案、これは結局断念することになったが、同業他社からの視線で同社株の魅力を知らしめ、株価変貌を予知する伏線となった。当然、大株主であるウットラムの存在は、同社の株主還元姿勢と無縁ではない。また、ウットラムとのアジアでの協業体制で同社の展開力が増すことも評価材料だ。アジアの共同出資会社が日本ペイント側に連結化されれば、収益の大幅な上積み要因となり、さらに株価を高みに誘導する材料となる。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)