懸念はむしろ下方向?

とうとう100円の大台突破!
※ご注意:予想期間は9月7日と表示されていますが、本日(6日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。

 “ちょっとブレイク〈休憩〉”という昨日の予想は、異なる意味の“ちょっとブレイク〈突破〉”となって示現しました。

 4営業日続伸の日経平均を背景にしたリスク選好の円売りは、まず東京タイム終盤に100円ラインギリギリまでドル円を持ち上げました。これに黒田日銀総裁の会見に合わせた欧州早朝組が仕掛け的な動きが重なり、“100円の大台ライン”をドル円はとうとう突破してきました。その後は上値を100.12円付近で押さえられたことから利益確定売りが先行しましたが、99円後半では底堅い動きを見せながらNYタイムへと移行していきました。
しかしストップロスを絡めた上伸は見られず…
 NYタイムの注目は、米雇用統計の前哨戦である「ADP雇用統計(民間)」「新規失業保険申請件数」「ISM非製造業景況指数」です。前者は事前予想をやや下回ったものの、まずまず(+17.6万人)の結果でした。真ん中は前週から9000件減少(32.3万件)する結果となり、そして後者は2005年12月以来の高水準(58.6)へと上昇しました。特に後者は構成項目の雇用指数も上昇(53.2⇒57.0)しており、雇用環境への楽観論が“QE(米量的緩和)の9月縮小観測”は再燃させました。こうして米長期金利が3%手前へと急上昇(債券価格は下落)すると共に、ドル円を再び100円台へと上伸させました。もっとも今回も100.20円手前で上値を押さえられるなど、大きなストップロスを絡めた上伸は見られませんでした。
注目の米雇用統計、事前の期待値は高いが…?
 こうした中で本日の注目は、何といっても「米雇用統計」ということになります。

 良好だった前哨戦の内容から楽観論も浮上しており、非農業部門雇用者数の事前予想(現在は+18.0万人)も引き上げられつつあります。しかしながら事前の期待値ハードルが高くなると、“QE(米量的緩和)の9月縮小観測”を後押しするほど強い内容とならなければ、先月と同様の“失望”となって大きく値を下げる可能性は十分に有り得るところです。巷で噂されている“ジブリの呪い”を横においても、ドル買い・円売りが一気に加速するといった展開は想定しづらいところでもあります。
さらに今週末はリスクイベントが複数控える
 仮にポジティブサプライズから上伸したとしても、「シリア情勢を話し合うと見られる“G20首脳会議”」や「事前に期待感が大きく進行した経緯を持つ“2020年夏季五輪の東京開催の有無”」といったリスクイベントが、今週末には控えています。このため短期筋がいつ利益確定売りを出してこないとも限らないことを考えると、“懸念はむしろ下方向”ということになります。
「短期筋のドル買い・円売りの解消ニーズ」に警戒を…!
 「7/24-25高値(100.45円)」「7/19高値(100.866円)」という上値目標まであとわずかというところへと上昇していますが、本日に関しては「積み上がった短期筋のドル買い・円売りポジションの解消ニーズ」に“より警戒感を持って”対応したいところです。
ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:101.013(ピボットハイブレイクアウト、大台)
上値4:100.866(7/19高値)
上値3:100.604(ピボット2ndレジスタンス)
上値2:100.449(7/24-25高値)
上値1:100.196(9/5高値、7/8~8/8の76.4%戻し)
前営業日終値:100.103
下値1:99.537(9/5安値)
下値2:99.282(日足・一目均衡表先行スパン上限、9/4安値、ピボット2ndサポート)
下値3:99.169(9/3安値)
下値4:98.995(100日移動平均線、大台、ピボットローブレイクアウト)
下値5:98.904(8/28~9/5の38.2%押し)

※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。

11:49 ドル円 抵抗・支持ライン追加