<話題の焦点>=自動車向け化学素材関連、日本企業の技術力に活躍余地

 世界的な自動車需要の拡大や、円高是正・原価低減などによる日本の自動車メーカーの競争力回復は化学素材メーカーにプラス影響を与えている。

 日本企業が供給するこれら化学素材には、小型化、軽量化、採用拡大で、自動車市場の成長率を上回る可能性が高く、世界シェアの拡大が予想される企業もある。

 エアバッグは採用範囲の広がりで自動車販売台数増加以上の市場拡大が見込まれる。ダイセル<4202.T>は02年以降、インフレーターの世界展開を加速させており、今後、欧米メーカー向けの供給増加が期待できそうだ。現に、これまで採用が限られていた欧州メーカー向けのインフレーター採用も増加傾向にある。

 日本化薬<4272.T>もインフレーターの研究・開発・製造を行っている。一方、三井化学<4183.T>は自動車向け売上比率が総合化学大手の中で最も高い。バンパーなどに用いられるPPコンパウンドや、その改質材として用いられるアルファオレフィン共重合体などが世界級で、北中南米などでシェア上昇が見込まれる。

 このほか、石原薬品<4462.T>は、ガソリンスタンドで使用される洗車機用洗車剤、自動車整備工場で使用される整備用ケミカル、自動車板金塗装工場で使用されるFMCコンパウンドが好調に推移している。

 稲畑産業<8098.T>は、自動車用塗料向けのウレタン原料が大幅な伸長をみせている。

◆自動車向け化学素材関連銘柄

銘柄(コード)   今期営業増益率   株価   PER

三井化学<4183.T>   6.5倍     270  54.1
ダイセル<4202.T>  33.6      895  15.7
日化薬<4272.T> 決算期変更で比較なし 1313  19.8
石原薬品<4462.T>  26.3     1879  21.2
稲畑産<8098.T>   10.3      917   9.6

※株価は5日終値(単位:%、円、倍)

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)