<五輪東京開催決定で変わる景色> SMBC日興証券・株式調査部部長 西廣市氏

 2020年の夏季オリンピック開催地に東京が決まったことで、全般相場に好影響を与えている。不動産や建設など株価面で足もとやや過熱感は意識されるものの、今後7年間にわたるアベノミクスとの相乗効果を考慮すれば、一過性で終わると切り捨てることはできない。たとえば「国土強靭化」の国策テーマなどはオリンピック開催が大きな推進エンジンとなり、これは公共投資拡大に伴う「デフレ脱却」の命題にもつながっていく。また、不動産や建設などにとどまらず、時間をかけて広範囲の業態にわたり、波状的に政策恩恵を享受する動きが出そうだ。
 株価上昇よりも注目しておきたいのは市場エネルギーの増加だ。きょうは、まだ物足りないとはいえ、最近では久しぶりに商いに厚みが加わっており、これは全体相場の上昇条件ともなるだけに、今後恒常的に売買代金の増勢が維持できるかどうかに注目しておきたい。
 日経平均株価は今回の東京五輪の招致成功に伴い当面下値は1万3500円程度、上値は1万4800~1万5000円のゾーンへとボックスが切り上がった感触だ。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)