<動意株・9日>(大引け)=電通、三越伊勢丹、大和自など

 電通<4324.T>=急反発。2020年夏季オリンピックの開催地に東京が決定したことで不動産、建設セクターなどが全面高となっているが、“五輪特需”は内需のインフラに限ったことではない。五輪開催に伴う広告出稿需要の高まりや関連イベント開催に期待した買いが同社の株高に反映されている。これに先立ち同社の8月の月次動向は前年同月比で17%弱の2ケタの伸びを示しており、アベノミクス効果による足もとの好調ぶりも評価されている形だ。

 三越伊勢丹ホールディングス<3099.T>=急伸。同社の13年4~6月期決算は売上高4.4%増、営業利益53%増と好調で安倍政権のデフレ脱却に向けた取り組みが、同社の収益環境に順風をもたらせている。同社の8月の百貨店事業売上高は外商を除いた売上高合計が前年同月比8.9%増(速報値)と7カ月連続で前年実績を上回った。特に伊勢丹新宿本店と三越銀座店が健闘している。三越銀座店などで高額商品の売れ行きが好調、五輪特需を背景とした含み資産株としての側面と消費需要喚起の恩恵を享受する銘柄として上値指向を鮮明としている。

 大和自動車交通<9082.T>=急上昇。東京のハイヤー・タクシー4大手の一角であることから、2020年の東京五輪開催決定を受けて、今後の首都圏における観光客増への期待から同社株も動意付く動きとなっている。有楽町の中央大和ビルを筆頭に都内に3棟の賃貸ビルと2棟の賃貸マンションを運営していることから含み資産の側面でも再度注目を集めている。

 ALSOK<2331.T>=一時ストップ高。2020年の東京五輪開催が決定したことが好感されている。同社は国際会議での臨時警備などの実績が豊富で、昨年東京で開かれた国際通貨基金(IMF)総会での警備においても高い評価を得ている。また、レスリングが実施競技に存続したことから、吉田沙保里選手や伊調馨選手など有力選手が数多くレスリング部に在籍していることでも注目が集まっている。

 太平洋セメント<5233.T>=急伸。オリンピックの東京開催が決定したことで社会インフラの老朽化対策など再整備需要が加速するとの思惑から、セメント需要の増勢が見込まれ同社株の買いにつながった。実際、アベノミクスの一環である「国土強靭化」の始動から7月の国内セメント販売量は411万トンと前年同月比2ケタの伸びをみせており、収益環境の追い風は強い。今3月期経常利益は会社側予想の400億円(前期比22.4%増)を大幅に上回る可能性が濃厚。

 ミズノ<8022.T>=一時ストップ高。 2020年五輪の開催地に東京が決まったことから、スポーツ用品関連の中核をなす同社に買いが流入した。また、IOC総会での最終プレゼンテーションで招致委員会副理事長・専務理事を努める、同社の水野正人元会長のアピールが高い評価を受けており、これも話題を集めている。今後、スポーツウェアの提供のみならず、あらゆる面において五輪開催をサポートすることが予想され波及効果は多きそうだ。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)