米議会はシリアへの軍事介入をどう扱う?=外為どっとコム総研 ジェルベズ久美子

米議会はシリアへの軍事介入をどう扱う?
先週末発表の米8月雇用統計を弱めの結果で終えたが、これについての市場は「9月の量的緩和縮小スタートを妨げるほど弱いものではない」との判断を下す向きが大勢を占めており、ドル/円は下落した後に下げ幅を急速に圧縮した。
さらに、今朝早朝の東京市場では、本邦の2020年オリンピック開催を好感して株価が上昇するとの見方から円安が進行した。しかし、日本株が寄り付き後に伸び悩むと、ドル/円の頭も抑えられてしまった。本日は手掛かり材料となりそうな経済指標発表なども無く、基本的には方向感が出そうにない。

しかし、米国では本日からシリアへの軍事介入について議会での協議が始まる。
政府は上院の外交委員会がまとめた「軍事行動は60日間を期限、延長は最大90日、地上部隊の派遣はなし」という限定された計画を本会議にかける予定。だが、下院を中心に態度を決めかねている議員が多く、審議の難航が予想されている。
さらに厳しく行動が制限される可能性が高まれば、ドル高で反応する公算だが、承認が予想以上に難航し、オバマ大統領が議会の承認なしで軍事行動に移る可能性が高まった場合、ドル安が進むだろう。

ドル/円は、ドル高が進んだ場合は先週高値100.21円がターゲットになるとみる。
一方、ドル/円はドル安が進んだ場合は、まずは100日線もある99.00円前後、ここを下回ると先金曜の安値98.54円あたりまで下げ余地が拡大しよう。