<マーケットアイ> 日経平均344円高、東京五輪に祝砲!第4の矢〟に景気浮揚期待高まる(2)

 さらに、前回の東京五輪開催に伴って建設された首都高速道路老朽化に伴う改修工事に象徴される〝国土強靭化計画〟が、今回の五輪開催決定によって、促進強化される可能性も浮上している。なかでも、震災復興後の需要急減速が大きな課題となっていたセメント業界では需要回復への期待が高まっており、太平洋セメント<5233.T>、住友大阪セメント<5232.T>が大幅上昇となった。セメントと同様に建設資材として需要拡大が見込める大手鉄鋼の新日鉄住金<5401.T>や、神戸製鋼所<5406.T>も大商いを伴って堅調な株価推移となった。

 スポーツ用品関連にも買いが流入した。なかでもミズノ<8022.T>は一時ストップ高まで買い進まれた。IOC総会での最終プレゼンテーションで、招致委員会副理事長・専務理事を努める、同社の水野正人元会長のアピールが高い評価を受けており、これも話題を集めている。今後、あらゆる面において五輪開催をサポートすることが予想され波及効果に期待できそうだ。

 電通<4324.T>も急反発。同社はこれまでの五輪招致活動でも〝影の主役〟として大きな存在感を示してきた。今後は、五輪開催に伴う広告出稿需要の高まりや関連イベント開催に期待した買いが同社の株高に反映されそうだ。これに先立ち同社の8月の月次動向は前年同月比で17%弱の2ケタの伸びを示しており、アベノミクス効果による足もとの好調ぶりも評価されている形だ。

 ALSOK<2331.T>も一時ストップ高。東京五輪開催が決定したことが好感された。同社は国際会議での臨時警備などの実績が豊富で、昨年東京で開かれた国際通貨基金(IMF)総会での警備においても高い評価を得ている。また、レスリングが実施競技に存続したことから、吉田沙保里選手や伊調馨選手など有力選手が数多くレスリング部に在籍していることでも注目される。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)