【ユーロ】 ECB理事会では追加利下げの協議も行われるが

ドル/円からのサポートが根強い
ユーロ/円相場は、1ユーロ=132円水準まで値位置を切り上げる展開に。9月5日の欧州中央銀行(ECB)理事会では改めて緩和的な金融政策スタンスが示されるも、特にユーロを売り込むような動きは見られなかった。引き続き、ユーロ圏の良好な実体経済環境が材料視されていることに加えて、ドル/円相場の堅調地合の影響もあって、ユーロ/円相場は年初来高値圏まで値位置を切り上げている。

ECB理事会では、政策金利を過去最低の0.5%に据え置くと同時に、ドラギ総裁は短期金利の上昇に対しては「行動する用意がある」と強い警戒感を示し、追加利下げについても協議を行ったことを明らかにしている。ユーロ圏の景気回復に対しては「慎重な見方」を維持していることを表明し、フォワードレート上昇などが続けば、新たな政策対応の可能性も十分にあることが示唆されている。ただ、マーケットではユーロ圏の実体経済がこのまま回復傾向を維持すれば、少なくとも追加政策対応は急がれないとの安心感が強く、改めてユーロを売り込むような動きは見られない。今後もユーロ圏の実体経済の回復傾向が維持されるのであれば、ユーロの堅調地合は維持されよう。12日の7月鉱工業生産はややネガティブな数値が予測されているが、ユーロ/円の底固さが再確認される可能性が高い。

一方、ドル/円相場の堅調地合からのサポートも根強い。東京オリンピック開催決定を受けての円売りは一時的な動きに留まったが、米雇用統計後の米金利低下傾向に早くも一服感が強まる中、ドル/円の堅調地合がクロス円もサポートする見通し。ドル/円相場が1ドル=100円台での値固めを進めることができれば、年初来高値(133.80円)更新も意識されるよう。

テクニカルでは、一目均衡表の雲上限の130.65円水準が支持線に。その下は雲下限の128.85円となる。サイコロジカルは、前週の7勝5敗から6勝6敗に。14日RSIは58.80。

今後1週間の予想レンジは、129.91~133.25円。

注目イベント
【 ユーロ圏 】
9/12(木)7月鉱工業生産指数
9/16(月)8月消費者物価指数
9/17(火)7月貿易収支
9/18(水)7月建設支出

【 日本 】
9/10(火)7月第3次産業活動指数
9/11(水)8月企業物価指数
9/12(木)7月機械受注
9/13(金)7月鉱工業生産指数