揺れ動きつつ、次の材料待ち…!?

五輪効果で“週を跨いだ往って来い”
※ご注意:予想期間は9月11日と表示されていますが、本日(10日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。

 芳しくなかった米雇用統計の影響から急落した先週末のドル円でしたが、東京五輪開催決定による“日経平均高期待”、ならびに中国貿易収支改善を背景にした“リスク選好の円売り”が重なったことから、昨日はオープニングより窓を空けて反発するという“週を跨いだ往って来い”を見せました。
その後は利益確定売りに押されるも、下値も堅い
 こうして東京タイム序盤に100円の大台を回復した訳ですが、想定の範囲内に留まった日経平均の上昇から利益確定売りが飛び出し、“100円超に展開する分厚い国内輸出筋のドル売りオーダー”をこなすことは出来ませんでした。このため早くも東京タイム中盤には99円半ばへと押し戻され、99円半ばでの膠着を経た後、NYタイム序盤には99円前半を窺う展開にまで発展しました。もっとも“99.20-25円に展開する国内輸入筋のドル買いオーダー”を割り込むほどの勢いはなく、その後は再びジリジリと上値を目指しながら昨日の取引を終えています。
まずはシリア情勢がポイント…
 このため“100円超に展開する分厚い国内輸出筋のドル売りオーダー”を突破することが出来るのか?が、本日最大の注目ということになります。

 「米雇用統計」「五輪開催地決定」を終えたことで、残るリスクイベントは「シリア情勢の緊迫化の有無」と「FOMC(米連邦公開市場委員会)の行方」の2つということになります。そして後者が開催されるのは来週ということを考えると、まずは昨日から米議会が再開されている前者がポイントということになります。
しかし“今週一杯の軍事行動はない”?
 その前者ですが、まず米上院で議事妨害を封じる動議を11日にも採決し、軍事介入の有無はその後といわれています。つまり野党勢力が強い下院が動き出すのは“その結果を待って”と考えるのが自然であり、少なくとも“今週一杯は軍事行動はない”と考えられるところです。つまり“突発的”で“一方的”なリスク回避の円買い圧力は台頭しづらい反面、先行きの不透明感が残存する状況は“上値が押さえられやすい”と考えるのが自然ということになります。
本日のポイントは“中国経済指標”
 本日は中国経済指標(鉱工業生産・小売売上高・固定資産投資)が予定されており、いずれも前月から伸びをさらに広げると見られています。中国貿易収支をキッカケに“中国景況感への楽観論”が台頭している感があることから、これをさらに増幅させることが出来れば100円超への上値追いが期待できる反面、そうでなければ“100円超に展開する分厚い国内輸出筋のドル売りオーダー”“99.20-25円に展開する国内輸入筋のドル買いオーダー”の間でしばらくは揺れ動きながら、次の材料待ちといったところかもしれません。
ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:100.449(7/24-25高値、ピボット2ndレジスタンス)
上値4:100.222(9/5-6高値、7/8~8/8の76.4%戻し)
上値3:100.104(9/9高値)
上値2:99.999(ピボット1stレジスタンス、大台)
上値1:99.581(9/6の61.8%戻し)
前営業日終値:99.572
下値1:99.332(9/9安値、9/6~9/9の50%押し)
下値2:99.242(日足・一目均衡表先行スパン上限、ピボット1stサポート)
下値3:99.139(9/6~9/9の61.8%押し)
下値4:98.993(100日移動平均線、大台)
下値5:98.789(50日移動平均線、日足・一目均衡表転換線)

※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。

11:40 ドル円 抵抗・支持ライン追加