<私の相場観>=株式評論家 植木 靖男氏

 2020年のオリンピック開催都市を東京が射止めたことで、株式市場は素直にこれを好感した。やや〝ご祝儀買い〟で買われた要素も強く、目先的に上値にシコリを作る可能性もあり、その点は少し注意を要するところだ。

 9月相場は株式市場にとって鬼門だが日経平均株価は下げても1万3500円程度で下値リスクは限定的。ただ、週明け9日の朝方に東京オリンピック関連として買われた不動産、建設をはじめとする主力株は同日に軒並み陰線(寄り値を終値が下回る)を引いており、これらの買いが一巡してくると全般相場の上値も重くなってきそうだ。売買代金も五輪フィーバーと呼ぶほどに盛り上がっておらず、先行きについてはやや懐疑的な見方をしている。

 やはりアキレス腱は米国株の動向で、シリアへの軍事介入がどうなるか。また17~18日のFOMCでの量的緩和縮小があるのかないのか。ここがはっきりしないと、方向感は出にくい。

 東京市場で個別株を狙うなら、週明け9日の相場で陽線をつけている銘柄に照準を合わせるのがひとつの作戦となる。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)