<株式トピックス>=建設株の歴史的大活況の背景に何が?

 10日の東京株式市場は、東京五輪関連として建設株が歴史的な大活況となり全面高。これを中心に広範囲に買いが優勢となった。日経平均株価終値は、前日比218円高の1万4423円と大幅続伸。東証1部の売買高概算は42億3075万株、売買代金は2兆4412億円と膨らんだ。
 きのう9日は、大手ゼネコンやセメント株、不動産株が中心だったが、きょうは物色の矛先が低位建設株に一気に広がりをみせた。株価100~200円台の準大手、中堅の建設株が軒並み値幅制限いっぱいのストップ高まで買い進まれ、東証1部の値上がり率上位を席巻した。まさに、〝建設にあらざれば株にあらず〟の異彩高の状況。
 ベテランの市場関係者は「低位建設株が軒並みストップ高することはそう珍しいことではない。これまでと違うのは、スーパーゼネコンの大成建設<1801.T>が東証1部の売買代金1528億円と断然トップで、株価も10%を超える急騰を同時にみせている点だ」と指摘している。
 大成建は9日も大商いを伴った急騰をみせ、五輪関連物色のリード役となっていた。同社は、前回1964年の東京五輪時に建設された現在の国立競技場建設の施工主体であることに加え、他の大手ゼネコンに比べて相対的に首都圏の受注比率が60%程度と高いこともあって注目度が高まっているようだ。
 今後こうした〝五輪関連株物色〟が持続するためには、不動産、スポーツ関連消費、メディア、観光・レジャーなどの業種に循環物色のうねりが起きること。加えて、外国人投資家が本気で買い意欲を高めてくることの2点が条件となってくる。
 さらにもう一つ言えるのは、個人投資家パワーの爆発力だ。今年の春先から初夏に掛けての新興市場銘柄を中心としたバイオ関連銘柄の急騰相場とは、内容の異なった個人投資家主導の新たな相場に期待が膨らんできた。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)