【豪ドル】 中国指標改善で豪ドルにも安値是正の動き

豪雇用統計の結果次第では、豪ドル買い戻しに弾み
豪ドル/円相場は、1豪ドル=93円台中盤まで切り返す展開になっている。中国経済に対する信認回復が進んでいること、ドル/円相場の堅調地合を受けて、豪ドル/円相場も地合を引き締めている。週末の総選挙を受けて、豪政治運営の安定化期待が高まっていることも豪ドル相場をサポートした模様だ。6~7月の急落に対する戻り高値を更新している。

豪経済指標は強弱まちまちとなっているが、中国経済の回復期待が豪ドル相場を強力にサポートしている。9月10日に発表された中国の8月鉱工業生産は前年比+10.4%と二桁の伸び率に達しており、シャドーバンキング問題などから警戒されていた大幅な景気減速圧力は確認できていない。8日に発表された貿易統計でも、輸出が市場の伸びを上回っており、中国経済に対する悲観ムードを是正する動きが、豪ドル高に直結し易い環境になっている。肝心の豪経済指標に関しては、7月小売売上高が前月比+0.1%、7月貿易収支が7億6,500万豪ドルの赤字となるなど、依然として楽観視することは難しい状況にある。このため、オーストラリア準備銀行(RBA)が豪ドル高を容認するのかは疑問視しているが、短期的には12日の豪雇用統計で予想通りにプラスへの転換が確認されると、豪ドル買いに弾みが付く可能性が高くなっている。

一方、豪総選挙では野党保守連合が大勝し、6年ぶりの政権交代が行われる。新政権は法人税減税などの政策方針を打ち出しており、少数与党で停滞していた豪政治が動き出すと、豪ドル相場に対してもサポート要因になるだろう。今後の経済政策を見極めるステージになるが、悲観ムードが強かった豪経済の成長戦略に対する信認を取り戻せるかに注目したい。

テクニカルでは、93.20~93.30円水準の雲上限をブレイクし、上昇余地が拡大。同水準を支持線に転換できるのかが試される。サイコロジカルは、前週の6勝6敗から7勝5敗に。14日RSIは66.02。

今後1週間の予想レンジは、92.00~95.00円。

注目イベント
【 オーストラリア】
9/11(水)9月ウエストパック消費者信頼感
9/12(木)8月雇用者数

【 日本 】
9/10(火)7月第3次産業活動指数
9/11(水)8月企業物価指数
9/12(木)7月機械受注
9/13(金)7月鉱工業生産指数