五輪関連銘柄物色は個人投資家の株式市場回帰を後押し

上値の重さ意識し反落
 あす(12日)の東京株式市場は、東京五輪決定後の3日続伸に対する上値の重さが意識され、日経平均株価は反落することになりそうだ。10日に五輪関連銘柄物色のリード役として、建設株が歴史的な活況をみせたものの、異常ともいえる急騰劇となったことから、早くも利益確定売りに反落する銘柄も多い。

 11日の東京株式市場は、ややエネルギーは縮小したものの五輪関連銘柄物色が継続したことに加え、円安・ドル高進行を受けて輸出関連の主力銘柄が買い進まれる場面もあったが、その後は利益確定売りに値を消す展開となり、日経平均株価終値は、前日比わずか1円高の1万4425円と3日続伸。東証1部の売買代金は2兆2573億円と3日連続で2兆円台を上回っている。

 市場関係者からは「五輪関連銘柄の循環物色は、エネルギーを徐々に縮小しながらもある程度続く可能性がありそうだ」との見方が出ている。実際に9日、10日の両日には、五輪関連銘柄物色のエネルギーに刺激を受けて、しばらく株式取引を休んでいた個人顧客から、売買を再開したいという問い合わせが証券会社に殺到したという。

 全員で共有できるようなポジティブサプライズなニュースに飢えていたという前提があるなかで、2020年の夏季五輪東京開催は、個人投資家の株式市場回帰を後押しする大きな起爆剤といえる。個人投資家が株式投資に参加する動機には、金銭面の利益のほかに、投資対象となる銘柄を自分なりに発掘する楽しみや、テーマ株を循環物色する際に、連想ゲームで頭を働かせて先取りする功名心などがあることは確かだ。
自分だけの写真集、フォトブック関連に注目!
 ミクシィ<2121>が今年2月に始めたスマートフォン向けフォトブック製作サービス「ノハナ」が好調だ。サービス開始から半年で20万人の利用者を集め、8月までに無料分を含めて10万冊のフォトブックを発行。テレビ番組で取り上げられたこともあって、一時は注文を停止するなどの人気を集めた。

 フォトブックとは、デジタルカメラやスマートフォンなどで撮影した写真を、インターネットや写真店の店頭受付機などを用いて作成する写真アルバムのこと。デジカメやスマホの普及で写真を撮る機会は増える一方だが、「多すぎて整理しきれない」という人にうってつけのデジタル時代の写真アルバム。手頃な料金で、結婚式や旅行、運動会などの思い出をアルバムの形で残せる点が人気だ。イベントごとに「20~100枚程度の写真を1冊にまとめてフォトブックを作る人が多い」(業界関係者)という。

 こうした最近のニーズの高まりから当然、サービスを提供する企業も増えている。ユニークなサービスを提供する企業も多く、株式市場でも注目を集めそうだ。

◆主なフォトブック関連銘柄

  銘柄<コード>     コメント

ミクシィ<2121>    フォトブックサービス「ノハナ」好調で法人化
アスカネット<2438>  プロカメラマンも利用するフォトブックのパイオニア
キタムラ<2719>    ネット、店頭の双方から注文が可能
富士フイルム<4901>  写真データの中から「いい写真」を自動で選ぶ技術を開発
コニカミノル<4902>  フォトブック向けに小型商業印刷機が好調に推移
プラザクリエ<7502>  店頭受取と宅配受取の2種類から選べるのが特徴
ノーリツ鋼機<7744>  フォトブック作成のトータルソリューションシステムを展開
マツモト<7901>    フォトブックサービス「ホンニナルドットコム」を運営
ナカバヤシ<7987>   フォトブックサービス「フエルフォトブック」を運営
キヤノンMJ<8060>  フォトブックサービス「PHOTOPRESSO」を展開