<検証話題株・スズキ> インド情勢が株価左右、新興国通貨下落を警戒(2)

 そのインドでは、昨年夏にはマネサール工場で暴動が発生。一時、生産停止に陥った。また、インド・ルピーは5月から対円で2割近く下落した。インド経済の減速感が強まるなか、子会社マルチ・スズキの収益への影響を懸念する見方が増えている。

 インド・ルピーは対円で現在、1ルピー=1.5円台と想定レート(1.65円)に比べ円高水準にあり、今期収益の悪化要因として警戒する動きが強まっている。

 スズキの株価は5月高値2919円から約3割下落。特に、インド・ルピーの下落が加速した8月は2000円前後まで値を下げた。

 アナリストの見方にも強弱感が出ている。シティグループ証券は8月に設備投資負担の増加を警戒し「1」から「2」に格下げし、目標株価を2840円から2560円に見直した。一方、ゴールドマン・サックス証券は8月下旬に「バイ」を継続している。

 今後のポイントは、スズキが強みを持つインドなど新興国経済の波乱がいつ落ち着くかだが、目先的には新興国通貨の下落は最悪期を過ぎつつあるとの見方も強まり始めている。

 軽自動車への増税論議が浮上すればマイナス材料だが、当面は堅調な需要が期待されている。同社の独自の経営戦略への評価は高く2000円接近場面は買い場となりそうだ。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)