<検証話題株・スズキ> インド情勢が株価左右、新興国通貨下落を警戒(1)

 スズキ<7269.T>の株価に強弱感が対立している。同社は軽自動車の大手としての確固とした地位を築き、インドなど新興国市場に強みを持つ。独自市場に焦点を当てる経営戦略は高い評価を得ている。一方、インドなど新興国の景気減速懸念に市場は不透明感を強めており、株価は不安定さを増している。

 スズキの2014年3月期第1四半期(4~6月)連結業績は、純利益が前年同期比11%増の270億円と第1四半期での過去最高を記録した。円安やコストダウン効果が収益を押し上げた。なかでも、軽自動車販売は好調だ。第1四半期(4~6月)の販売台数は14万8000台。前年同期と横ばいだが、昨年9月にエコカー減税が終了した後も高水準を維持。3月発売の「スペーシア」などが好調だった。

 14年3月期の連結純利益は従来予想900億円を1000億円(前期比24.4%増)に増額しており前期に続き最高益を更新する見込みだ。

 一方、業績の不安要因となっているのがインドなど新興国事業だ。同社のインド子会社「マルチ・スズキ」はインドの自動車市場でシェア4割強を占めるトップ企業。スズキの連結経常利益の約3割前後をインド事業が稼ぎ出している。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)