「アベノミクス」と「サマーズ議長」=外為どっとコム総研 神田卓也

「アベノミクス」と「サマーズ議長」
本日付の日本経済新聞が、法人税の実効税率引き下げについて報じた事からアベノミクスへの期待が再燃しつつある。
また、次期FRB議長にタカ派的と目されるサマーズ氏が指名される公算と報じられ、米長期金利が上昇するなど、ドル高期待が高まりつつある。

もっとも、こうした強材料があるにもかかわらず、本日のドル/円は100円台に到達できず、上値の重さが感じられる。

これは米量的緩和第3弾(QE3)の縮小に対する市場の見方が軟化している事が大きい。来週17・18日の米FOMCで、QE3の一部減額が決まるとの見方が後退した訳ではないが、その減額幅は以前の想定よりも小規模なものになるとの見方が広がっているためだ。

したがって、本日発表される米8月小売売上高や米9月ミシガン大消費者信頼感指数・速報値への反応は限定的なものとなりそうだ。シリア情勢についても、やや楽観ムードに傾いているとはいえ、米・露の主張が微妙に食い違っている点から、本日の両外相の会談で大きな進展は見込みにくい。

ドル/円相場が「アベノミクス」と「サマーズ議長」への期待から上昇を再開するとすれば、来週の米FOMCでFRBの姿勢が明確になってからだろう。