サマーズ元米財務長官、FRB議長指名を辞退

米金利低下を見越してドル売り
金曜日の海外時間には、米経済指標が弱い結果だったことから円買いが強まりました。週明け東京時間早朝、オバマ大統領がサマーズ元財務長官のFRB議長起用を断念したと報じられたことからドル売りが強まりました。

欧州時間、特段の材料もない中、各通貨ペアとも非常に狭いレンジ内での取引が続きました。

NY時間にはいって、発表された米・8月小売売上高が予想よりも弱い結果だったことから、ややドル売りが強まって、ドル円は99.30円台まで下落し、ユーロドルは1.3320台まで上昇しました。しかしその後、各国株価が弱含みに推移したことからリスク回避の動きが強まって、円買い、ドル買いが強まりました。さらに発表された米・9月ミシガン大学消費者信頼感指数が弱い結果だったこともあって、ドル円は99.20円台まで、ユーロ円は131.60円台まで、ユーロドルは1.3250台まで下落しました。

NY時間午後から終盤にかけては、欧州株が反発したことなどから、ユーロの買戻しが強まって、ユーロドルは1.3310付近まで、ユーロ円は132.10円台まで反発しました。

週明け東京時間早朝に「サマーズ元財務長官が、自身が指名された場合に議会の人事承認プロセスが難航し、大統領の経済運営やFRBに悪影響を及ぼす恐れがあるとの懸念から、選考候補からの辞退を決断する、としたことから、オバマ米大統領がサマーズ氏の起用を断念する方針を示した」と報じられたことから、よりハト派的なイエレンFRB副議長の議長就任の可能性が高まったとしてドル売りが強まって、ドル円は98.40円台まで下落し、ユーロドルは1.3380台まで上昇しました。

今日の海外時間には、ユーロ圏・8月消費者物価指数、米・9月NY連銀製造業景気指数、米・8月鉱工業生産、米・8月設備稼働率の発表が予定されています。

オバマ大統領がサマーズ氏の起用を断念して、イエレン副議長の議長就任の可能性が高まったことから、米長期金利が低下し、ドル売りが強まると予想できます。しかし、中期的に緩和政策の長期化を株式市場が好感して各国株価が上昇すれば、円売りが強まると予想できます。