オバマ大統領、サマーズ氏の次期FRB議長候補起用を断念

議会の圧力に負けたオバマ大統領
今日早朝に大きなニュースがありました。

オバマ米大統領が「今日、サマーズ氏と話をし、FRB議長候補を辞退するという彼の決断を受け入れた」と発表したのです。

先週金曜日には、日経新聞が「オバマ米大統領は12日、来年1月に任期切れとなるバーナンキFRB議長の後任に、ローレンス・サマーズ元米財務長官を指名する方向で最終調整に入った」と報じたばかりでしたが、大統領の指名を受けても、議会の承認が得られない可能性が高いと判断した模様です。

サマーズ氏は、オバマ大統領宛の書簡の中で「自分のFRB議長就任承認のプロセスは厳しく、FRBや政権の利益、ひいては現下の景気回復の利益に資しないだろう、という結論を不本意ながら下し」たことを理由に「次期FRB議長候補を辞退します」としています。

FRB議長は、大統領が指名した候補が議会で承認されて就任するのですが、これまで議会筋からはイエレン氏を推す声が非常に多く、サマーズ氏が指名されたとしても議会の承認が得られない可能性が高い、と判断したという事です。

このことから、短期的にはよりハト派とされるイエレンFRB副議長の議長就任の可能性が高まったことから米長期金利の低下からドル売りが強まっていますが、今後株式市場がハト派のイエレン議長誕生を好感して上昇すれば、リスク選好の動きが強まって円売りも強まると予想できます。

一方、今回のFRB議長候補選定で、ほぼ一貫してサマーズ氏を推していたオバマ大統領にとっては、国務長官人事(大統領はスーザン・ライス氏を推していたが断念した)に続く大きな人事の失点となります。この事がオバマ氏の指導力不足、と見られて、今後債務上限問題などで議会との関係が難しいものとなれば、ドルが全般的に売られる可能性があります。