神経質な展開だが、やはり下値は堅い…!

“サマーズ辞退”でギャップダウンスタート!!
※ご注意:予想期間は9月18日と表示されていますが、本日(17日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。

 「シリアの化学兵器廃棄で米ロ合意」との報を背景に「米軍事侵攻は当面回避」との見方が台頭したことで、東京市場休場で流動性が乏しくなる昨日オープニングは“ギャップアップスタートか?”とも思われました。しかしながら現実は反対の、ギャップダウンとなっています。

 東京タイム早朝に飛び込んできた「サマーズ元米財務長官がFRB次期議長指名を辞退」との報は、「イエレンFRB副議長の指名が有力」「現行の超緩和策の縮小は“緩やか”なペースに留まる」との見方を強めたからです。この影響で99円を割り込んでスタートしたドル円は、98円半ばまで一時下値を拡大する動きを見せました。
ただし長続きはせず…
 もっともイエレン女史の他にもまだ候補者が残っている(ガイトナー前財務長官・コーン元FRB副議長等)ことから、“サマーズ辞退”の報を背景にしたドル売り圧力は、そう長く続きませんでした。NY連銀製造業景気指数は悪化したものの、鉱工業生産・設備稼働率がほぼ事前予想通りとなると下げ止まり、米長期金利が2.87%へ持ち直す(債券価格は下落)する動きと共に99円前半へと値を戻して昨日の取引を終えています。
基本は“FOMCを控えて神経質な展開”、ただし“揺れ動く芽がないわけでは…”!?
 こうして実質的な週明けを迎えた本日は、FOMC(米連邦公開市場委員会)を控えるスケジュール感から神経質な展開が想定されるところです。

 先週からの米経済指標は予想を下回るものが多かったものの、QE(米量的緩和)縮小の“有無”や“時期”に影響を及ぼすほどの内容ではありませんでした。一方で、“規模の大小は別”にしても“9月縮小は実施される”との見方が大勢を占めています。このため“より下値が堅い”と考えるのが自然ということになります。そうした中で「サマーズ辞退はドル売り」「シリア情勢の緊張緩和は円売り」という相反する要因に挟まれたマーケットは、“大きく揺れ動く”可能性を秘めています。
やはり下値は堅いと考えるべき!
 FOMCを控えるタイミングでは“よほどのことがない限り”ドル買い/ドル売り共に限界があると考えられますが、一方で昨日のNYタイムの上昇によって50日移動平均線(本日は98.98円)/100日移動平均線(同99.05円)は共に維持された格好となっています。動きが押さえられやすい状況ではありますが、これらを下値にした上値模索を期待しつつ、揺れ動く展開を想定しておきたいところです。
ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:99.986(9/12-13高値、大台)
上値4:99.857(9/11~9/16の61.8%戻し)
上値3:99.625(9/11~9/16の50%戻し)
上値2:99.513(、ピボット2ndレジスタンス)
上値1:99.393(9/11~9/16の38.2%戻し、ピボット1stレジスタンス)
前営業日終値:99.100
下値1:98.979(50/100日移動平均線、大台)
下値2:98.768(ピボット1stサポート、8/8~9/11の38.2%押し)
下値3:98.643(9/16安値、20日移動平均線、8/28~9/11の50%押し)
下値4:98.543(9/6安値)
下値5:98.205(8/28~9/11の61.8%押し)

※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。

11:44 ドル円 抵抗・支持ライン追加