FOMC後の相場は乱高下した後の方向感に注意=外為どっとコム総研 ジェルベズ久美子

FOMC後の相場は乱高下した後の方向感に注意
このところ市場の関心は米連邦公開市場委員会(FOMC、27時)に集中しており、特に今週に入ってからのドル/円は方向感に乏しい。
テクニカル的には16日に20日と60日の移動平均線がゴールデンクロスを形成している上、本日も20日と100日の移動平均線がゴールデンクロス形成目前となっており、上昇に圧力が掛かりやすくなっているが、99円台半ばに近付くと上値が重い。それだけ、FOMCへ向けての警戒感が高いと見られる。

今回のFOMCについては、(1)量的緩和(QE)の縮小が開始されるかどうか、(2)縮小開始ならばそのペースはどうなるか、(3)フォワード・ガイダンスの修正があるかどうか、の3点がメインの軸になっている。
(1)はほぼ「開始」で織り込まれており、開始されなかった場合は急激にドル安が進む公算が大きい。
(2)については、市場予想は100億~150億ドルペースに集中している。100億を大きく下回ればドル売り要因、150億ドルを大きく上回ればドル高要因視されよう。
(3)については、現時点では可能性は低いが、異例の低金利が容認される目安を「失業率6.5%以上」から「6.0%以上」へ下方修正するとの見方がある。
この他、FOMCメンバーによる経済・インフレ見通しにおいて「2016年末のFF金利予想」が今回初めて発表される。この数値も注目される見通しだ。

今回のFOMCはこれだけ見るべきところが多い上、米連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長の記者会見(27時30分)の内容も波乱要因になり得る。ただ、これらの材料から、今後のFRBがより引き締めを強化する方に向かうか(ドル高)、それともあくまでゆっくりとしたペースでのQE縮小が強調されるか(ドル安)のスタンスが見えてくれば、NY市場終盤にかけては次第に方向感が出てくる可能性もある。これを見定められるかが重要になってこよう。初動の嵐に巻き込まれずに波に乗りたい。