<検証話題株・キーウェア> 新型「iPhone」で思惑、イベント通過で材料出尽くし感(2)

 これが市場にも広く認知されるようになった8月下旬からは、キーウェアの株価は上昇力を強めるようになり、6日連続ストップ高となるなど動きを派手にした。その間、会社側の「スマートフォンなど携帯電話向けに出荷した実績はない」とのコメントが伝わったものの、買い流入は止まなかった。

 その後、2日提出の大量保有報告書でタワー投資顧問が保有する同社株式をすべて(6.36%)売却したことが明らかとなって株価は急反落し、急騰劇の終了を予想する見方も強かったが、6日からは再び上昇し、市場の予想を裏切った。

 しかし、そんな同社株式に転換が訪れたのは、やはり米アップルによる新型「iPhone」の発表だった。イベントの発表で材料出尽くし感が強まり、また同時に、11日からの東証による委託保証金率の引き上げなどもあり、11日にはストップ安をつけた。株価はその後、調整色を強めることになった。

 同社は指紋認証システムのほか、公共システム開発やネットワークシステム開発、電子カルテシステムなどを手掛けている。第1四半期の受注高は前年同期比0.6%減だったが、今後は景況感の回復に伴いIT投資の回復が期待でき、同社の受注高も上向こう。業績の回復継続が確認できれば、業績拡大につれ株価上昇も期待できる。今後は業績動向に注目だ。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)