思惑が交錯しやすい展開に…!?

“QE縮小見送り”にマーケットは震撼!
※ご注意:予想期間は9月20日と表示されていますが、本日(19日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。

 「資産購入を現行の850億ドルで維持」。

 大方の予想を裏切る?“QE(米量的緩和)縮小の見送り”は、マーケットを揺さぶりました。この影響からNYダウや金(Gold)は大きな上昇で反応し、一方で米国債利回りは急低下(債券価格は上昇)。そして為替ではドルは全面安となりました。

 イベント前の様子見ムードにて買い手不在が目立つ中、「QEの縮小規模が100億ドル⇒50億ドルへとさらに減額される」との思惑が台頭した東京タイムより、ドル円はジリジリと値を下げる動きを見せました。それでも99円付近では下値が堅い様相を見せていましたが、それがサプライズによって一気に98円割れへと突き落とされた格好といえます。
バーナンキFRB議長の記者会見も“想定以上にハト派”
 その後に行われたバーナンキFRB議長の記者会見も「現在の労働環境は望んでいる状態には程遠い」「直近の金利上昇が景気に与える影響を懸念している」等、事前に想定されたスタンスよりも“さらにハト派的”なものでした。このため98円割れではさすがに下げ止まったものの、上値が押さえられたままで昨日の取引を終えています。
思惑が交錯しやすく、神経質な展開…
 こうして迎える本日は、神経質な展開が想定されるところです。

 昨日のサプライズで“日米の金利格差は縮小”しており、短期的には“さらなる円買い・ドル売り圧力”が発生してもおかしくありません。一方で、NYダウの上昇は日経平均を含めたアジア株式の上昇を促し、“リスク選好の円売りニーズ”をもたらすことが想定されるからです。さらに昨日の記者会見では「ここから後は経済状況次第(経済指標の結果で思惑が左右?)」「予定外の記者会見という選択肢もある(10月縮小の可能性が浮上?)」と、思惑がより交錯しやすい状況でもあります。
まずは「どこまで戻せるか?」がポイント
 急落した直後でもあることから“自律反発”と“リスク選好の円売り”との重なりから「どこまで戻せるか?」がまずはポイントと見られますが、本命はあくまでも本日予定される“主だった米経済指標の結果次第”と考えておく方が良さそうです。
それでも中長期的な見方は不変…
 もっとも“QE縮小が先送り”というサプライズがあったものの、緩和政策の縮小を示しているのは現時点では米国のみ。このため米経済指標がどのような結果になったとしても、中長期的な見方が変わることはないと思いますが・・・。
ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:99.000(大台、20/100日移動平均線)
上値4:98.844(9/11~9/18の38.2%戻し、ピボット1stレジスタンス)
上値3:98.629(50日移動平均線)
上値2:98.358(9/18の38.2%戻し)
上値1:98.194(日足・一目均衡表先行スパン上限)
前営業日終値:97.897
下値1:97.755(9/18安値)
下値2:97.651(日足・一目均衡表先行スパン下限、8/8~9/11の61.8%押し)
下値3:97.454(8/29安値)
下値4:97.324(ピボット1stサポート)
下値5:97.000(大台)

※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。

12:20 ドル円 抵抗・支持ライン追加