<話題の焦点>=2020年東京オリンピック開催に向け、首都高老朽化対策急務に

 2020年夏季オリンピックの東京開催が決まり、首都圏のインフラ整備が課題になるなか、首都高速道路の老朽化問題が改めて関心を集めている。橋梁の耐久年数は一般的に約50年と言われるが、首都高速は高度経済成長期に建設され、62年に開通しており、オリンピック開催に向け大改修が必要な時期を迎えた。

 02年度以降見つかった首都高の損傷は累計で約26万件にのぼるが、やはり老朽化と交通量の多さが損傷増加の大きな原因になっている。首都高の総延長は約300キロメートルあり、うちトンネルや高架橋が約9割を占めるが、特に傷みが激しいのは高架橋だ。01年度からの10年間で累計の損傷カ所は築40年以上の部分で約7万件に上ったという。

 なかには鋼鉄製の橋脚の亀裂など通行止めにつながりかねない重大な損傷もあるようだ。首都高総延長に占める築40年以上の構造物は約90キロメートルと全体の約3割、築30年以上まで含めると全体の5割近く達する。いずれの部分もオリンピックが開催される2020年に向け、老朽化対策が必要になってくる。

◆首都高速補修関連銘柄

ショーボンド<1414.T> 道路、橋梁などコンクリート構造物補修工事の最大手
PS三菱<1871.T>   コンクリート橋梁でトップクラスをいき、プレストレストコンクリート生産も兼営
宮地エンジ<3431.T>  総合橋梁エンジニアメーカーで、橋梁の調査診断、点検から設計、架設、補修や補強までを手掛ける
横河ブHD<5911.T>  鋼鉄製橋梁のパイオニア、国や地方自治体、高速道路会社に高い実績を持つ
日本橋梁<5912.T>   高架橋や鉄道橋の溶接に実績のある老舗で、プレストレス工法のオリエンタル白石を子会社化
駒井ハル<5915.T>   鉄骨・橋梁の大手で、道路橋、鉄道橋など鋼橋、鋼・コンクリート複合橋梁や橋梁の維持補修にも取組む
東京製綱<5981.T>   ワイヤロープ老舗で最大手、大型橋梁の建設資材やクレーン用のワイヤーロープを製造

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)