<私の相場観>=外為オンライン・シニアアナリスト 佐藤 正和氏

 18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で量的緩和(QE)の縮小開始の決定が見送られたことには、意外感があった。米連邦準備制度理事会(FRB)が量的緩和を従来通り継続する判断を下した背景には、米雇用統計の内容が良くなかったことがあるようだ。

 バーナンキFRB議長の任期は、来年1月までであり任期中にQE縮小開始の道筋をつけておくだろうという見方も、市場にはあった。ただ、労働市場の状況を踏まえ原則通り今回の縮小開始は見送られた格好だ。

 10月のFOMCは議長の会見はなく、12月からのQE縮小開始があるかが焦点となりそう。今後も米経済指標が注視されそうだが、状況次第では12月の縮小開始にも不透明感が出る可能性はある。

 このなか、為替相場は神経質な展開が予想される。NY株式市場の動向が注目され、株価が強含みで推移している間は円高は限定的だろう。

 今後1カ月程度の想定レンジは1ドル=96~101円、1ユーロ=130~135円で幅広いレンジでの値動きが予想される。ユーロドルは1ユーロ=1.30~1.37ドル前後をみている。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)