<私の相場観>=光世証券・市場営業部門トレーディンググループ課長代理 小川 英幸氏

 市場の大方の予想とは裏腹に、9月のFOMCでは資産購入額の縮小は行われなかった。FRBは景気動向を見極めるために、少なくとも年末までは金融政策の変更を行わないと考えられ、当面は世界中で株価は堅調な動きが予想される。日本はオリンピックの開催決定に加え、秋の国会で何らかの景気対策が決定されるであろう事から、株価がより上昇しやすい環境にある。消費増税や、米国の財政問題で株価が伸び悩む場面もあるかもしれないが、上昇トレンドを変えるには至らないだろう。

 当面の物色先は、3大都市圏の商業地の基準地価が5年ぶりに上昇したということを材料に、不動産や倉庫セクターが再び中心となると考えている。もちろん五輪開催決定から盛り上がっている建設関連の物色も継続するだろう。また、新興国経済の減速を背景に売り込まれた銘柄群の見直しも進むのではないか。

 日経平均株価は10月中にも年初来高値を試す動きを予想している。その上抜けは特段新たな材料も無く簡単に起こり、新たな均衡点を探る動きとなる可能性が高いだろう。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)