<話題の焦点>=トイレタリー関連銘柄、ヒット商品と海外展開で成長

 成熟産業とされてきたトイレタリー商品市場に新たな動きが出始めた。ブームから新市場の確立を経て、新たな成長段階を迎えた〝高残香タイプの柔軟剤〟に代表されるヒット商品の出現に加え、販売面ではアジアを中心とした海外販売の加速が挙げられる。

 トイレタリー商品は、日用雑貨ルートを通じて販売される製品で、具体的には衣料用合成洗剤・柔軟剤、台所用洗剤、芳香・消臭剤、殺虫剤、シャンプー、入浴剤、歯磨粉、歯ブラシ、トイレットペーパー、紙おむつなどが対象となる。

 なかでもここ数年成長を持続しているのが〝香り系柔軟剤〟だ。08年春に、花王<4452.T>、P&G、ライオン<4912.T>の大手3社から相次いで新発売。5年後の現在は、衣料用柔軟剤市場の規模が約1100億円超に拡大をみせているという。最近では、「香りづけ専用」という新カテゴリーも登場している。

 さらに注目は、トイレタリーメーカーの海外市場への積極展開だ。ユニ・チャーム<8113.T>は、既に01年からの10年間で、海外売上高を278億円から1598億円に、全売上高に占める比率を13.1%から42.4%にまで拡大している。

 国内殺虫剤市場は、1000億円で、アース製薬<4985.T>はシェア5割超を占める。虫よけなど成長分野に新製品を投入し、シェアは13年12期53.7%(前年同期比2.2%増)と継続的に上昇する見通し。中国、タイを中心に海外展開を積極化している。

◆主なトイレタリー関連銘柄の業績と株価

銘柄(コード)   今期営業利益率   株価    PER

花王<4452.T>    決算期変更    3005   22.9
ライオン<4912.T>  38.6      592   26.4
エステー<4951.T>   5.6     1007   37.7
小林製薬<4967.T>   4.7     5720   18.5
アース<4985.T>   27.3     3665   31.0
ユニチャム<8113.T> 17.7     5290   29.4

※株価は19日終値(単位:%、円、倍)

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)