<私の相場観>=第一生命経済研究所・主任エコノミスト 桂畑 誠治氏

 東京株式市場はやや利益確定売り圧力が強まっている。独連邦議会選挙でメルケル首相の3選はプラス材料だが、半ば織り込み済み。売りの口実となっているのは、米国株式市場が足もと軟調な動きとなっていることや、為替市場で円が強含んでいること。量的緩和の縮小時期を背景に海外投資家のリスク許容度にも影響する米国市場の動向は当面注目度が高い。

 米国市場では、セントルイス連銀のブラード総裁が、量的緩和縮小が条件次第で10月に実施される可能性を匂わせたことで、これに対する警戒感が浮上している。また、米国の来年度予算案については9月中に暫定予算が成立するにせよ、合意内容とその過程を見極めたいというニーズも不透明感につながっているとみられる。これを横目に東京市場でも方向感がいま一つ出にくい状況だ。

 国内の注目スケジュールとしては10月1日の日銀短観。この結果も全体相場に影響を与えそうだが、10月相場では突発的な材料がなければ、上下ボックス圏からは抜け出せず、下値1万3900円、上値1万5200円のゾーンでの往来を予想している。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)