【ジリ安】勢いづくと大幅安も?? OANDA Japan 佐藤 甲

【予想レンジ】97.45-99.00 【予想時刻】2013年9月25日 18:00
昨日のドル円は冴えない米国経済指標、債務上限引上げへの不透明感などから上値の重い推移が続きました。また、注目された米連銀総裁の講演などからも新たな材料が出てこなかったことから方向感を欠く動きとなりました。
本日は8月耐久財受注、新築住宅販売件数などの注目度が比較的高めな経済指標の発表が予定されています。これらの経済指標の結果に左右されるところはあると思われますが、下落リスクに注意したいと考えます。

市場予想からのアプローチ
本日発表される経済指標のうち耐久財受注は先行するISM製造業景況指数の新規受注指数が改善していたことなどから航空機を除いたところではプラスの予想となっていますが、ISMの指数はアンケート主体のものであることから、リアルな数字とはかけ離れた数字がでる可能性があることや、金利の上昇傾向が駆け込み需要につながるか、需要後退につながるかは微妙と考えられます。
また、新築住宅販売件数に関しましても前回、前月比-13.4%と弱い数字が出たことからの反動、中古住宅販売件数が好調をキープしていることなどから期待が高まっていますが、住宅価格、金利の上昇が駆け込み需要に素直につながるかは微妙と言わざるをえません。
もちろん、両方の結果がポジティブなものとなりドル上昇というシナリオも十分考えられると思いますが、その場合でもQE縮小が意識され、株価が軟調、また、最近やっと意識されはじめた債務上限問題が足を引っ張り結局リスク回避→円買いというシナリオ、溜まったドル円の買いポジションの決済玉などのリスクが残ります。

ポジション比率からのアプローチ
投機筋の通貨先物のポジション状況(9/17時点)は円売りポジションが大きく積みあがっている状況となっています。FOMCの結果を受けて多少、整理が行われているとは思われますが、依然として高水準をキープしていると考えられます。
OANDAの顧客のポジション状況はドル円の買いポジションが67%台と偏りが増加してきています。他のFX会社の公開しているものをチェックしましても日系の企業のものは8割以上が買い、外資系のものでも6割以上が買いに傾いている場合がほとんどです。
ドル円上昇となった場合にこれらの投機的ポジションが利益確定売りをかけてくることもドル円の上値を抑える要因の一つと考えられます。
さらに、現状ある材料からは円安ドル高に傾く可能性が高いと考えられ円安神話ができあがっていますが、何らかのリスク要因が強まる事態になるとこれらが一斉に逃げる、ストップ売り注文ヒット、ロスカットなどの連鎖が発生し、思わぬ下落となる可能性があることを頭の片隅においておきましょう。