<マーケットアイ> 低位株に針路をとれ!「株心」呼び覚ます材料株相場の醍醐味(2)

 これに刺激されるように北川鉄工所<6317.T>やTYK<5363.T>、OKK<6205.T>などのオールドファンおなじみの銘柄が値を飛ばし、東京市場はさながら低位仕手材料株のオンパレード状態となった。物色人気の背景にあるテーマは「東京五輪」「リニア新幹線」「放射能除染」など様々だが、いずれも確固たる個別材料があるわけではない。

 こうした低位仕手材料株の先駆となったのは、シー・ヴイ・エス・ベイエリア<2687.T>だろう。昨年1月から4月にかけても特定筋の買いがハヤされ株価を3倍化させた経緯があるが、今回はその時につけた高値水準を一気に上回る上昇で、8月の90円台から前日(9月24日)には高値400円台まで駆け上がった。2020年オリンピック開催地が東京に決まったことで、千葉・東京湾岸をテリトリーとする同社店舗への追い風が意識されたとはいえ、需給相場の究極ともいうべき出色の上げ足を披露した。

 株価が100~200円のゾーンにある銘柄は値幅制限の上限が50円だ。これが人気化の底流という見方もある。「MAXに買われた場合、600円の銘柄が100円でストップ高するのとは、その変化率で大変な差がある。流動性相場でボラティリティが高まれば高まるほど低位株に注目が集まるゆえん」(中堅証券の営業関係者)という。

 低位材料株は物色対象の裾野が広く、選択肢も幅広い。新興市場の値動きの荒い銘柄とは出来高流動性の面でも一線を画しており、大口資金が介入しやすい優位性がある。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)