日経・TOPIXともに、高値引け

10月1日を控えて、前足をかき始める市場
本日は配当権利落ちのみならず、180銘柄近い分割も行われています。NISAに備えた発行体の対応措置だとは思いますが、大変珍しい分割ラッシュです。

昨日、本日と非常に特異な相場展開ですので、トレンドを素直に表しているとは考えにくいものがあります。
前場から切り返した日経平均ですが、後場寄付きからは一段と上げ幅を上昇していきました。ただ、その後は本日高値圏で高原状態を維持。
おそらく、週明け10月1日の日銀短観と、それに伴う消費税増税を標的として、本来なら勇み足で上がりたがっている様子も見受けられます。
それを抑えこんでいるのは、米国の債務上限問題なのでしょう。
ということであれば、安倍首相訪米による日本買いのセールス活動とあいまって、10月には、下がっても限定的になってくる期待が出てきているのかもしれません。

本日は、法人減税や年金の運用方針見直しなどの報道が、ポジティブに作用したと言えます。
日経平均現物で見ますと、本日安値14410円から、実に389円、上昇したことになります。
指数こそ、まだ爆発力を抑えた動きですが、個別では14時すぎから、にわかに建設、非鉄など上値を取りに行く展開が目立ち始め、熊谷組などはけっきょくストップ高まで駆け上がりました。
増田足
増田足では、日経平均現物の6色分布(9月25日⇒9月26日)は上昇銘柄群が、96.0⇒94.7%。下落銘柄群が4.0⇒5.3%。
6色帯は、8日連続で「緑(上昇)」です。
日経平均現物の「先読み」は、ピンク(上昇)。「未来の窓」もしばらく連続ピンク。
一方先物も同様です。

ドル円の3日足は「先読み」、「未来の窓」はほぼピンクに転換してきており、25日足に沿ったトレンドが出てきました。
もともと今週は大きな動きになりにくい、と想定していました。
権利配当落ち、日経平均構成銘柄の入れ替えなどにからむ需給要因で多少のブレがある程度、としました。
いまのところ、そのような経過をたどっているようです。

従い、本日前半、昨日というのは、あまり波乱でしたが重きを置かないでも良いでしょう。
それより、本日前場途中からにわかに買い気が強まったことのほうが重要でしょう。

先述しましたように、10月1日の消費増税決定をターゲットにした、やや勇み足的な買い意欲の増大はかなりの煮詰まりを見せ始めました。
米国の債務上限問題さえなければ、とっくに上放れていてもおかしくない地合の強さを感じさせるものがあります。
その他のテクニカル分析
本日結局大引けで、日経平均現物は、短期的な調整の有無に使われる5日移動平均線を上回って終わることができたことは、思った以上に強い地合いと言えるでしょう。
一目均衡表では、10月第一週末から第二週初にかけて想定されている「抵抗帯」の「ねじれ」の発生があります。
米国の債務上限問題の混乱の次第によっては、ここで深押しになるか、それともこれをクリアして上昇加速となるか、一番重要な日柄がこの10月第一週~第二週にかけてです。
そもそも債務上限問題そのものが、前回と違って、米国債の格下げの可能性が非常に低いといえます。
(ムーディーズは、今のところその意図はない、としている)
多少のずれはあっても、最終的には100%決着する問題であることに変わりありません。
時間的なズレはともかく、杞憂に終わるようですと、上昇加速の可能性もけして否定できません。

週明け、日銀短観を足がかりに、消費増税が決定した場合には、日銀はそれこそアクセル全開で金融市場のサポートに回るでしょうから、いずれのイベントリスクも一時的なものにとどまると考えれば、押しはやはり買いということになりそうです。
10月、下がろうが上がろうが、およそ次の上昇ステージの「引き金」になると考えていて良いでしょう。