“プラスα”出たが、スケジュールが…

2つの“プラスα”が押し上げ - ドル円
※ご注意:予想期間は9月28日と表示されていますが、本日(27日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。

 「想定された?」そして「想定外(まさか…)」という2つの“プラスα”要因によって、昨日のドル円は反発しました。

 まず「想定外(まさか…)」の“プラスα”は、「法人税引き下げを早急に検討」という、東京タイム中盤の一部報道でした。98円前半で下値を模索していたドル円は、これをキッカケにして反発した日経平均につれる形で99円前半へと切り返しました。99円台での推移は「わずかに1時間程度」ではありましたが、これで“下値がより堅くなった”印象は拭えないところです。

 もう一つ(「想定された?」)の“プラスα”は、新規失業保険申請件数の改善でした。前週比-5000件の30.5万件となったことは“米雇用環境の改善期待”へとつながり、“QE(米量的緩和)縮小時期”や“債務の上限引き上げ問題”等を背景にネガティブ(ドル売り)へと傾斜していたマーケットを巻き戻しました。「先週のFOMCではQE縮小の可能性があった(際どかった)」とスタインFRB理事がコメントしたことも、ドル円を再び99円前半へと押し上げました。
ただし懸念が払拭された訳ではない…
 もっとも米債務を巡る懸念が払拭された訳ではなく、そこからさらに上値を模索するといった展開にはなっておりません。「物価が2%を上回っても、雇用促進のために“QEを継続/増強すべき”」とコチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁がコメントしたことも、上値に重く圧し掛かりました。こうして「上値は重いが、下値も堅い」という様相を続けたまま、やや水準を切り上げた程度に留まりました。
引き続き「上値は重いが、下値も堅い」がメインシナリオ
 こうして迎えた週末を控える本日の展開ですが、引き続き「上値が重いが、下値も堅い」がメインシナリオと見られるところです。

 昨日に跳び出した2つの“プラスα”は、マーケットのセンチメントを一変させた感があります。このため“下値がより堅くなった”と考えるのが自然です。一方でネガティブ(ドル売り)へと傾斜していたマーケットの背景にある“米債務を巡る懸念”は、何ら払拭されておりません。このため上値には引き続き売り圧力がかかりやすいと考えるのが、こちらも自然となります。
成立期限迫るスケジュールでは…
 米政府機関の閉鎖リスクを抱える暫定予算案の成立期限が、週明け(30日)に迫るタイミングでもあります。主だったテクニカル群が“98円後半~99円前半に凝縮”していますので、「新たなポジショニングを仕掛けるのは難しい」「99円ラインを軸に“上を下へと揺れ動く”“方向感不在の展開”」を想定しておきたいところです。
ただし“プラスα”がさらにもう一つ跳び出せば…!?
 ただし昨日の“プラスα”で“下値がより堅くなった”印象があるだけに、“米債務を巡る懸念の後退”というもう一つの“プラスα”が跳び出してくれば、“もう一段跳ねる可能性”は否定できませんが…!?
ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:99.934(9/11~9/18の76.4%戻し)
上値4:99.663(9/20高値、ピボット2ndレジスタンス)
上値3:99.357(9/23高値、9/20~9/26の76.4%戻し、ピボット1stレジスタンス)
上値2:99.266(20日移動平均線)
上値1:99.170(9/24高値、9/26高値、9/20~9/26の61.8%戻し)
前営業日終値:98.989
下値1:98.709(日足・一目均衡表基準/転換線)
下値2:98.547(50日移動平均線)
下値3:98.462(ピボット1stサポート)
下値4:98.269(9/26安値)
下値5:98.164(日足・一目均衡表先行スパン上限、8/8~9/20の50%押し、9/18~9/20の76.4%押し)

※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。

11:39 ドル円 抵抗・支持ライン追加