<私の相場観>=インベストラスト・代表取締役 福永 博之氏

 1日寄り付き前に発表された日銀短観9月調査の業況判断指数(DI)が、大企業製造業でプラス12と前回から大きく改善したことに加え、外国為替市場で円相場が1ドル=98円台半ばまで下落していることもあり、日経平均株価は反発をみせている。

 1日夕刻には、安倍晋三首相による消費税率引き上げの決断、それと関連して経済対策を打ち出す記者会見が予定されている。経済対策の内容の多くが既に報じられていることから、市場関係者のあいだでは「ある程度材料出尽くし感が出ることは致し方ない」との見方が広がっている。ただ、マーケットが変調をきたすような場合には、日銀金融政策決定会合後の黒田総裁の発言に注目が集まる。

 主力銘柄に見送り気分が強まるなかで、物色対象としては、8月中間期決算の発表が佳境を迎えている小売セクターの業績動向に注目したい。さらに、秋の医学・薬学会シーズンを迎えていることや、7日から始まるノーベル賞の発表にも関連して、新興市場を中心としたバイオ関連銘柄に関心が高まることが予想される。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)