<話題の焦点>=どうなる袋麺、「サッポロ一番」新製品で競争激化?

 9月13日、日本経済新聞は「即席麺3位のサンヨー食品は10月、生麺のような食感の袋入り即席麺を売り出す」と報じた。

 〝生麺風〟袋麺市場は、2011年11月に東洋水産<2875.T>が「マルちゃん正麺 醤油味」を発売したことで生まれた市場で、同製品のヒットで市場が一気に拡大し、即席麺市場の活性化につながった。

 翌12年8月には日清食品ホールディングス<2897.T>傘下の日清食品が「ラ王 醤油」を地域限定で発売(13年3月全国発売)したことで広がりをみせているが、サンヨー食品の参入でさらに競争激化も予想されている。

 サンヨー食品は12年9月に主力ブランド「サッポロ一番」の上位ブランドとして「麺の力」を発売していたが、「麺の力」は油で揚げたフライ麺であることから、ノンフライ麺が主流の〝生麺風〟袋麺としては認識されにくかった。

 そこで、新製品へとシフトすることでシェアを獲得するのが狙いのようだ。東洋水産が技術革新を起こして新市場を創造したジャンルで日清食品と後続メーカーが追随する格好だが、後続メーカーが新市場の需要喚起に力を入れる結果、先行メーカーが市場拡大の恩恵を受けることは少なくない。

 かつてあった緑茶戦争が伊藤園<2593.T>を成長させたことを考慮すると、競争激化によるマイナス影響だけではなさそうだ。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)