ドラギECB総裁は、LTROに関して何を語るのか?

思わぬユーロ高に注意
今日、ECB(欧州中銀)の理事会が開催されます。

大方の予想では今日の理事会で金融政策に変更はない、と見られています。しかし理事会後に行われるドラギECB総裁の定例の記者会見での発言に注目が集まっています。

先週9月23日、ドラギ総裁は議員らの質問に答えて「中期的なインフレ判断によって正当化される水準に短期金利を維持するため、必要に応じて追加LTROを含むあらゆる手段を講じる用意がある」と述べて、LTRO(長期資金供給オペレーション)の再開を示唆しました。

ただその後クーレECB専務理事が「LTROを追加実施する差し迫った必要性はない」とも述べています。

現在、ユーロ圏の金融システム内の余剰資金はドラギ総裁が下限とした水準に近づいていますが、一方短期金利は低下していることから、クーレ専務理事の言葉が本音ではないか、と考えられます。

しかしながら、年内に米FRBが量的緩和の縮小を開始する可能性が残っていることから、今後の金利上昇の予防の意味も込めて、今日のドラギ総裁の会見で年内のLTRO実施の可能性を示唆するのでは、との見方もあります。

今日の会見で、年内のLTRO実施に向け前向きな発言があればユーロ売りにつながると予想できますが、反対にそういった発言がなかった場合にはタカ派的と取られてユーロ買いが強まると予想できます。米政府機関の一部閉鎖が2日目を向かえる中そういった動きとなれば、ドル売りとユーロ買いで、思わぬユーロ高になる事も考えられますので注意が必要です。