日経平均、下げ幅拡大。~夕場、日経先物は14040円まで滑落

日経、TOPIXともに、25日移動平均線割れ
後場は、急速に相場が失速しました。
財政議論の紛糾で一部行政機能停止に追い込まれた肝心の米国市場は、昨晩反発。
これに対して、日本はいかに消費増税その他イベントリスク通過とはいえ、ここまで大きく下がることは無いだろう、と思われるほど、違和感のある大幅下落となりました。

基本的には、米国債務上限問題の最終期限である17日を控えて、この週末明けが一番厳しい下げになるリスクがあると思われましたが、思いのほか早い指数の値崩れになりました。
週末の米雇用統計は、発表見送りのようですから、今晩のADPの民間雇用調査だけが、目先重要な雇用関係の経済指標となります。

ただ、こうしたことを嫌気するというには、米国の昨晩の反発とはまったく反対の動きになった東京市場です。
基本的には、後場、大口の先物売りが断続的に入ったことが、下げ幅拡大となった最大の理由でしょう。
上下455円という大きな振り幅の一日となりました。
単純に考えれば、おそらく期初特有のブレであろうといわれています。
25日移動平均線割れですが、そこからどんどん売り叩いてしまおうというところまでの、売り方の積極性は見られませんでした。
この後、夕場で一気に先物が14040円まで滑落しています。
一つの引き金になったかもしれない材料としては、イタリアの財政赤字(9月)が過去最大になった、ということが挙げられるかもしれません。
増田足
増田足では、日経平均現物の6色分布(10月1日⇒10月2日)は上昇銘柄群が、84.9⇒63.4%。下落銘柄群が15.1⇒36.6%。
6色帯は、いまのところ12日連続で「緑(上昇)」です。
日経平均現物は、「先読み」「未来の窓」がほぼブルーの連続に暗転しており、75日足を下回っていくリスクを示唆。
先物のほうは、夕場に14040円まで滑落しています。75日足・75日移動平均線ともに、まだ下回っておらず、「先読み」「未来の窓」は連続のブルーで、75日足が下げの目処として示唆されている状況です。

ドル円の3日足は、すでに夕場の段階で(16時15分)、97.29円と、直近安値を更新中です。
「先読み」「未来の窓」が底割れしている状態です。
ここでドル円が戻すようですと、RSIでコンバージェンス(逆行現象)となり、ドル円の底入れになっていく可能性はありますが、滑落が始まったばかりですから、なんともまだなんとも言えません。
昨日安倍首相の記者会見時の水準が決壊
昨日夕方、安倍首相が記者会見をした段階で、日経先物(ラージ)は14370円の安値をつけていました。
イベント通過で、すでに織り込み済みとなっていたことから、一斉に売りが出た、ということでしょう。
その後夜間取引では、22時20分に14360円をつけており、ほぼ同値。
本日、前場で一時14590円まで上昇したものの、けっきょく失速して、後場には上述の14360-70円を割り込みました。これで、ダムが決壊したことになります。
先述通り、本日16時過ぎには、14040円まで滑落していますから、完全に下放れです。

思ったより早かった指数の値崩れ
個人的には、17日の米国債務上限期日が迫る来週前半が、一番緊張するのではないか、と思われましたが、想像以上に早い東京市場の下落となりました。
一説には、4月月初と同様(4月は頭から、2日で400円下げ)、通期・中間期明けは、機関投資家がとりあえずポジションのうち売りたい玉を出してくるという傾向が見られますから、それに当たるのだろうという見方があります。
仮に、この見方が当たっているのだとすれば、明日以降の東京市場で反発が見られるはずです。
その場合は、17年前と同じ、行政機能停止を境に、ドル円・日経平均が上昇に転じるというベクトルに戻っていくことが期待できるでしょう。

そうではなく、あくまで今回は、17日の米債務上限期日まで、売り方がかさにかかって売り崩しを継続するのであれば、とりあえず週末まで厳しい状況に直面することになります。
投機筋は、絶好の売り崩しのチャンスと見た
本日後場、ファーストリテイリングなど値ガサ株が大きく下落しているように、先物に売り仕掛けが出たことは間違いないでしょう。
これまで弱かったアジア市場(インド、上海は休場)がおおむね堅調であるのに対して、東京市場だけが異様な下落となりました。
大型では、ブリヂストンのように、外人比率の大きい銘柄に値幅をもった下落となっているものが多くみられるようです。
重要な移動平均線では25日線を日経平均、TOPIXともに割り込みましたから、目先の相場つきは短期的にはベアサイクルに入ったということになります。
アジア株買いの、東京売りという裁定が働いたかどうかわかりませんが、昨日述べましたように、上か、下かといえば、下にブレを誘導するほうが楽だと投機筋が判断したことは間違いなさそうです。
明日以降の東京市場
けっきょく17日の米国の債務上限期日を控え、とりわけ週末が近づくここ二日間は、売り方としては絶好の稼ぎ時ということになってきました。
買い方にとって、この波乱が好ましいのは、以前も何度か述べましたが、投げが出ることによって、3兆円を超える買い残の解消が急速に進行するということでしょう。
したがって、とくに需給的には鬼門とされるこの10月に、大きく下ブレするのであれば、それは天与の買い場ということになります。
昨日の「今日のまとめ」で、やや警戒的な解説でまとめましたが、あまり望ましくないものの、下ブレに相場は傾斜してきています。
昨日述べたように、下ブレが浅かろうと、深かろうと、ハロウィンまでに買え、ですから、ここはあくまで焦らずにいきましょう。