2日の日経平均株価314円安の背景

円高を嫌気し続落
 あすの東京株式市場は、この日の急落や、外国為替市場での円高・ドル安傾向への警戒感から売りが出やすい地合いとなり、日経平均株価は続落となる可能性が強い。

 2日の東京株式市場は、日経平均株価が終値で前日比314円安の1万4170円と、9月6日以来の1万4200円割れとなった。9月6日は、ちょうど東京五輪決定直前の時期に当たり、五輪関連株物色などで盛り上がりをみせた株価上昇分が吹き飛んだことになる。

 株価下落の背景について、市場関係者からは「1日に安倍晋三首相が来年4月からの消費税の引き上げと経済対策を正式表明したものの、これを受け“材料出尽くし”との見方が広がり下げが加速した」との解説が聞かれた。もちろんそうした要因もあるが、きょう(2日)に関しては、日経平均株価が後場から下げ足を速めたことも含めて、外国為替市場での円安・ドル高による影響が大きかったようだ。円高警戒感が一段と強まったことで、円売り・日経平均先物買いポジションの解消を迫られ、株価指数先物主導で現物市場でも下げが加速したようだ。

 その外国為替市場での円高・ドル安を進行させる要因となっているのが、暫定予算を巡る与野党の対立。一部政府機関が閉鎖に追い込まれるなど深刻化している米財政問題で、4日の9月雇用統計の発表が延期される懸念も浮上しており、米経済への先行き不透明感が強まれば、ドルが他通貨に対して売られやすい状態が続くことになる。4日に予定されている9月の雇用統計も発表が延期されるようなことになれば、益々混乱が広がりかねない状況となりそうだ。
どうなる袋麺、「サッポロ一番」新製品で競争激化?
 9月13日、日本経済新聞は「即席麺3位のサンヨー食品は10月、生麺のような食感の袋入り即席麺を売り出す」と報じた。

 〝生麺風〟袋麺市場は、2011年11月に東洋水産<2875>が「マルちゃん正麺 醤油味」を発売したことで生まれた市場で、同製品のヒットで市場が一気に拡大し、即席麺市場の活性化につながった。

 翌12年8月には日清食品ホールディングス<2897>傘下の日清食品が「ラ王 醤油」を地域限定で発売(13年3月全国発売)したことで広がりをみせているが、サンヨー食品の参入でさらに競争激化も予想されている。

 サンヨー食品は12年9月に主力ブランド「サッポロ一番」の上位ブランドとして「麺の力」を発売していたが、「麺の力」は油で揚げたフライ麺であることから、ノンフライ麺が主流の〝生麺風〟袋麺としては認識されにくかった。

 そこで、新製品へとシフトすることでシェアを獲得するのが狙いのようだ。東洋水産が技術革新を起こして新市場を創造したジャンルで日清食品と後続メーカーが追随する格好だが、後続メーカーが新市場の需要喚起に力を入れる結果、先行メーカーが市場拡大の恩恵を受けることは少なくない。

 かつてあった緑茶戦争が伊藤園<2593>を成長させたことを考慮すると、競争激化によるマイナス影響だけではなさそうだ。