<話題の焦点>=カナダ産シェールガス輸出で合意、プロジェクト参画企業へは低利融資も

 安倍首相はカナダでハーパー首相と首脳会談を行い、19年をメドにカナダ産シェールガスの日本への輸出について合意した。

 日本がシェールガスを輸入するのは、17年に始まる米国産に続き2カ国目だが、米国からの輸入量は年間最大で670万トンと見られているのに対して、カナダは800万~900万トン、最大4000万トンを目指すとも伝えられている。

 会談では輸出に向け両国が閣僚級協議を始めることで一致。今後、シェールガス田から積み出し港までのパイプラインやガスをLNG(液化天然ガス)化する施設の建設や輸出許可手続き、ガス開発プロジェクトへの支援策などについて年内に結論を出すという。協議がまとまれば日本企業が参加するプロジェクトを対象に低利貸し付けなど支援を行う方針だ。

 LNG価格は米国産が100万BTU(英国式熱量単位)当たり約10ドルだが、カナダ産はパナマ運河を経由せず短距離で運べることから、輸送費が米国産より1~2ドル安くなるとみられている。カタールなどから輸入しているLNG価格約17ドルの半額程度で調達できる可能性もあるという。

◆LNG関連銘柄

三菱重工<7011.T>  新造LNG運搬船建造技術は世界トップ、建造能力も韓国をはじめ世界の大手造船メーカーと肩並べる
川崎重工<7012.T>  LNG運搬船用主機タービンで世界トップの生産実績を持つ
日揮<1963.T>    インドネシアやオーストラリアなど世界各地でLNGプラント大型案件を手掛ける
千代田化工<6366.T> カタールガス社向けLNGプロジェクトで年産780万トンと最大規模のプラントを手掛ける
国際帝石<1605.T>  新潟県上越市の直江津港に大型LNG受入基地を建設
IHI<7013.T>   米コーブポイントLNGプロジェクトでシェールガスを液化するプラント施設を受注
明星工業<1976.T>  LNG保冷工事で世界有数の実績を有し、LNGターミナルや運搬船建造に実績

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)