大引け、プラス圏維持できず、小幅続落

日中足は、ダブルトップ
後場寄付きは、前日比プラスでスタート。
ドル円が、しっかり97.70円台で推移しており、これを背景に、日経平均はごくごく微細な動きですが、ジリ高傾向を見せました。
基本的には、米国の連邦議会の債務上限問題難航(当然、今月の連銀の政策変更はありえない。)ということで、ドルというものは、かなり買いづらいという状況が続きます。
ただ緊迫感はそこまで無いようです。少なくともリスクオフの動きは無い、と言えます。
実際、ユーロも、アジア株も高いということですから、これは間違いなさそうです。
今の所、ドルが売られているという状況も無く、やや債務上限問題については、今日のところはタカをくくっている感じが見受けられます。
日経平均は、午前中の14217円、午後の14219円と、ほぼ同値近辺でダブルトップとなり、大引けは小幅続落となりました。
どこを向いてもソフトバンク
市場全体があまり大きな動意が無い中で、上昇率はともかく、ソフトバンクの話ばかりが飛び交っていたようです。昨日、欧州系がかなり腰の入った買いを入れたという観測報道が市場に流れていたことも、個人投資家に火をつけたようです。
昨日は全体の9.3%の売買代金をソフトバンク一つで占めました。
本日は9.8%を占めています。
本日の売買代金は、2000億円。二位につけたトヨタ自動車のちょうど5倍でした。
時価総額で、ついに三菱IFJを抜いて、第二位に躍り出ました。9兆円に迫る勢い。
観測や噂、期待といった動機のほうが大きいこのソフトバンクのブル相場は、回転が効いている限り続くことになるのでしょう。
PEGは、四季報秋号ベースで試算すると、0.48倍。本日終わり値は7530円です。今期33.7%増益期待ということですが、この期待成長率1に対して、株価は0.48までしか織り込まれていない、という意味がこのPEGです。
実はこれを逆算すると、期待成長率1まで目一杯評価されたとして、ソフトバンクの理論株価(俗に言うフェアバリューという幻想)は、15687円ということになります。
ただ、ふつうPEGはこういう逆算でフェアバリューを求めることはしていません。
というのは、PEGは、EPSが異常値である場合も多々あるので、そのまま逆算してもそれが合理的なものかどうか、かなり疑問が残るためです。
一応、ソフトバンクの場合、四季報データが、極端なEPSの変化率ではないので、異常値ではなさそうですが、この理論株価はかなり乱暴なものであるという前提でご認識いただきたいと思います。
増田足
増田足では、日経平均現物の6色分布(10月2日⇒10月3日)は上昇銘柄群が、64.3⇒47.8%。下落銘柄群が35.7⇒52.2%。
6色帯は、いまのところ13日連続で「緑(上昇)」です。
日経平均現物・先物は、「先読み」「未来の窓」ともに連続ブルーで、75日足がサポート。
ドル円の3日足は、「先読み」「未来の窓」はやはり連続ブルーで、75日足を下回ってジリ貧傾向が継続。
昨日の下げは一体なんだったのか
昨日午後、為替がとくに変動がなかったにもかかわらず、先物主導で急落するに至ったわけですが、一説には紹介したとおり、投機筋の売り仕掛けというものがあります。
それ以外に、意外にこれが効いた可能性があると推察されるのは、9月中間期末で、日経平均の銘柄入れ替えがありましたが、これに絡んだテクニカル要因です。
日東電工の大波乱のように、あのような混乱というものを避けたい向きは、事前に現物を売ってポジションを落とし、先物に事実上移していた機関投資家などもいたでしょう。
これが、期末を越えたことで元に戻したとすると、先物を売って、再び現物を買いそろえたことになります。
これに、裁定業者の売買がからんで、思わぬ急落になったのではないか、という解釈です。
もしこれが大きかったのだとすると、一過性のものであったと考えられそうです。
ヘッジファンドの45日前ルール
これもはっきりしませんが、11月のヘッジファンドの本決算を前に、顧客が解約をしたければ、45日前までに意思表示しなければならないというルールがよく知られています。
この場合、10月中旬ですから、米国債務上限期日17日というものとちょうど相前後することになります。
こうした、買いか売りかといった場合に、どうしても売りの要因が多いのが今月ですから、一応、一昨日の「今日のまとめ」、本日の「朝の作戦」で述べましたように、一応は最大で13700円を目安として、大きく突っ込むような予想外の展開ということも、念頭に入れて日々の売買をしていただきたいと存じます。
つまり、キャッシュは、つねに動員可能な分を確保しながらの、材料株物色でしばらく泳いでいただきたいと思います。