引き続き“下落は加速しない”を基本路線に…

“下げ相場らしからぬ下落”は継続
※ご注意:予想期間は10月9日と表示されていますが、本日(8日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。

 “暫定予算”ならびに17日に期限が迫る“債務上限引き上げ問題”を巡る米議会の対立は一向に解消される気配が見えず、リスク逃避資金は円へと流れました。このためドル円には売り圧力がかかり、97円ラインを明確に割り込みました。「三角保ち合い下抜け」「日足・一目均衡表の三役逆転」とテクニカル的に“売りシグナル目白押し”ですので、ある意味で致し方ない動きともいえます。

 一方で、米長期金利が一時2.60%台へと低下したにもかかわらず、そしてドル円が3日安値(96.928円)を割り込んだにもかかわらず、NYタイム中盤まで8/28安値(96.815円)への面合わせ水準までしか下げませんでした。“2-3億ドル規模のドル買いオーダー”が“1銭刻み”で置かれていたとの話もありますが、このため“ストップロスを絡めたパニック的な動き”は依然として見られておりません。その後に96円半ばへの一段安を何とか見せたものの、“下げ相場らしからぬ下落”にはやはり“違和感”を抱かざるを得ないところです。
米与野党の攻防は“リミットギリギリ”まで続く…?
 米議会の対立が一向に進展しない現況では、「短期間で決着・合意」との見方は修正せざるを得ないところです。「妥協するなら、劣勢?な共和党」との見方は変わりませんが、「G20財務相・中央銀行総裁会議(10-11日)」「IMF年次総会(11-13日)」でアピールすることで「オバマ大統領ならびに民主党の求心力低下を促したい」との思惑が見え隠れするからです。リミットが迫ってきていますが、今回もギリギリまで攻防は続くと考えておいた方が良さそうです。
でもデフォルトは“非現実的”、現在の動きは“過熱感”が…!!
 それでも最も懸念されている「デフォルト(債務不履行)」に関しては、“非現実的”と考えるのが自然です。確かに歳出は減るでしょうが、利払い等までには時間的な余裕があり、何より米財務省には「プラチナコイン等で臨時資金を手当て」といった非常手段も持っています。いわれているほど「米国債の信用力は大きく損なわれない」可能性が高いと見られるからです。このため現在のドル全面安(円全面高)といった展開は、急落(急騰)こそ見られていないものの、かなりの“過熱感”が漂っています。
200日移動平均線が“最後の砦”だが…?
 現水準付近に展開する200日移動平均線(本日は96.72円)がテクニカル的には“最後の砦”ですので、ここを明確に割り込むと“ストップロスを絡めたパニック的な動き”が出てこないとも限りません。しかし仮にそうなったとしても、“過熱感”を考えると“セリング・クライマックス”を迎える可能性は低くなく、なかったとすれば前記した“違和感”が下値を支え続けることが想定されます。

 売りシグナル目白押しの状況ではありますが、“仮に下げても一瞬”“下落は加速しない”を、引き続き、基本路線にしたいところです。もっとも「リスク管理はタイトに」も、引き続きついて回りますが…。
ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:97.558(ピボット2ndレジスタンス)
上値4:97.327(10/7高値)
上値3:97.125(ピボット1stレジスタンス)
上値2:97.000(大台)
上値1:96.718(200日移動平均線、6/13~7/8の61.8%押し)
前営業日終値:96.693
下値1:96.576(9/18~9/20の161.8%押し)
下値2:96.462(ピボット1stサポート)
下値3:96.232(ピボット2ndサポート)
下値4:96.000(大台)
下値5:95.803(8/8安値、ピボットローブレイクアウト)

※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。

12:01 ドル円 抵抗・支持ライン追加