<動意株・8日>(大引け)=鉄建、日農薬、昭電線HDなど

 鉄建<1815.T>=急反発。ここ最近は全体相場の調整色が強まる中で、東京五輪関連やリニア中央新幹線関連として買われた建設セクターの材料株にも下押すものが多く、「追い証発生などで投げが出ていたが、発生から1週間が経過し目先需給面で転機を迎えている」(中堅証券営業体)という。売り圧力が枯れてきたタイミングで、リバウンド狙いの短期資金攻勢の対象として同社株にも矛先が向かっている。

 日本農薬<4997.T>=堅調。安倍政権は成長戦略の一環としてTPPへの交渉参加を決めたが、それに伴い国内農業への政策支援が期待されている。そのなか、同社は関連中軸銘柄として注目。13年9月期は過去最高利益更新見込みで、収益変化率の大きさでも目を見張る。13年9月期連結業績で売上高は従来予想の450億円から475億円(前期比12%増)に、経常利益は同54億円から71億円(同82%増)に大幅増額している。

 昭和電線ホールディングス<5805.T>=反発。きょうは建設セクターのトンネル工事関連を中心にリニア中央新幹線関連で買われた銘柄群がリバウンドする展開にあるが、同社はインフラではなく、技術に絡む銘柄として人気化した経緯を持つ。同社は超電導コイルの開発を経済産業省から受託しており、リニア新幹線導入に伴い膨大な需要が見込めるとの期待が市場を巡っている。

 アマダ<6113.T>=急反発。前日まで7日続落で値ごろ感が出ていることもあって短期資金の買いに急速に切り返している。株価は再び25日移動平均線を上抜き中期上昇トレンド維持を印象付ける。板金加工機で国内屈指、今3月期は自動車向け部品加工の好調が牽引し、営業利益は前期比3.1倍の145億円見通しと急回復が見込まれている。35億円を投入し福島に自動化装置の新工場を設立する方向で、需要取り込みに前向きな設備投資も評価材料だ。

 ラサ工業<4022.T>=買い先行。材料株物色の流れに乗り9月下旬に人気加速し株価を3週間で倍化させたものの、その後は信用規制などを背景に利益確定売りに下げ基調に転じていた。前日まで7日続落となっていたが、目先売り板が薄くなり、リバウンド狙いの大口買いが入った。背景にはリニア関連としての思惑がある。2027年の開業を目指すリニア中央新幹線は総工費9兆円と試算され、路線の85%がトンネル区間。「同社は巨岩対応掘進機など機械事業への展開でトンネル工事関連として人気素地を内包」(市場関係者)との位置付けにある。

 デイ・シイ<5234.T>=急反発。同社は太平洋セメが筆頭株主でセメント販売と不動産賃貸業に展開、首都圏のマンション着工増加が追い風となっており、今4~6月期の営業利益は前年同期比2.7倍の6億1200万円と急拡大した。既に第1四半期で進捗率は43.7%に達し、中間期決算を前に14年3月期通期の営業利益14億円予想の増額を先取る動きが出ている。
 
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出所:株経通信(株式会社みんかぶ)